文化財は、それぞれの時代にその地域に生活していた人々の日常生活や特別な出来事などとの関わりから生まれたものであり、今に伝わる区民共有の有形・無形の財産かつ地域の歴史・文化そのものである。こうした貴重な文化財を滅失や散逸することなく後世に伝えていくために、区民とともに行政は今後も重要な役割を担っていくことが求められる。
そのためには、文化財を個別に捉えるのではなく、広い視野を持って計画的に保存・活用を推進していくことが必要である。行政がそうした方向へ対応するためには、今後も一層の体制の充実を図っていくことが必要であり、観光や景観・街づくり行政などとのさらなる連携も不可欠となる。