目で見る港区のくらしと教育 i
刊行に当たって ⅹ
『港区教育史』の刊行に寄せて ⅻ
監修のことば ⅹⅳ
凡例 ⅹⅵ
第1章 地域社会の変容と学校 小林 正泰 3
第1節 港区域における地域社会の変容 4
(1)戦前の港区 4
(2)戦後の港区 6
(3)山の手と下町 9
第2節 人口・児童数・学校数の移り変わり 11
(1)明治期 12
(2)大正~昭和戦後初期 15
(3)高度経済成長期以降 16
第3節 地域住民と学校 19
(1)学校を支える地域社会 19
(2)飯倉小学校の再建 20
第2章 近代教育のはじまり 池田 雅則 25
第1節 江戸時代における学びの場 26
(1)字を学ぶことの必要性 26
(2)学びの場の種類 27
(3)港区域の寺子屋─武家地と町人地─ 28
(4)武家地の寺子屋 赤坂・歳泉堂 30
第2節 維新期における近代学校の設置 31
(1)「仮小学第一校」の設置 32
(2)住民有志による郷学設立 33
(3)仮小学や郷学から公立小学校へ 35
(4)寺子屋から私立小学校へ 38
第3章 子どもの就学の状況と行政・家庭 吉田 昌弘 43
第1節 「就学」の状況 47
(1)就学となる形態とその状況 47
(2)就学状況の社会的背景と就学普及施策 50
第2節 「不就学」 53
第3節 統計上に表れない子ども 56
(1)就学事務上の「居所不明」者 56
(2)行政が把握できない子ども 59
第4章 小学校における子どもの服装 山口 真里 65
第1節 明治・大正期の通学服の模索 66
(1)子どもの通学服への関心 66
(2)小学校の服装方針 72
第2節 子どもの通学服の変遷 76
(1)洋装化 76
(2)任意の通学服 80
第5章 生活・教育環境と学校建築 小林 正泰 87
第1節 明治から現代に至る校舎・設備の変遷 88
(1)明治期 88
(2)大正~昭和戦後初期 90
(3)高度経済成長期以降 93
第2節 関東大震災と学校建築 95
(1)被災の状況 96
(2)復興小学校の建築と教育 97
第3節 戦災と6・3制の発足 100
(1)学校の罹災状況 100
(2)6・3制と学校建築 102
(3)青山中学校の発足 104
第6章 学校給食のはじまり 山口 真里 109
第1節 学校給食の揺籃 111
(1)栄養研究と学校給食 111
(2)学校衛生としての食事管理 113
第2節 学校給食の契機 114
(1)災害と給食 114
(2)子どもの貧困と学校給食 119
第3節 戦争と子どもの食 122
(1)児童の身体と食料危機 122
(2)学童疎開の食料確保 125
(3)戦後の食料難と学校給食の再開 126
第7章 大正新教育と小学校 加島 大輔 131
第1節 「新教育」以前の学校教育 132
第2節 「新教育」と呼ばれる教育改造へ 134
(1)「新教育」がもたらした具体的な変化 134
(2)「新教育」が目指したもの 137
第3節 「新教育」と小学校の様子 139
(1)「新教育」と学校の変化─白金小学校の事例─ 139
(2)港区域の小学校と「新教育」 148
第8章 麻布区内幼稚園の戦中戦後 辻 直人 153
第1節 戦前・戦中の南山幼稚園の様子 155
(1)園児数の推移 155
(2)園日誌の内容 156
第2節 戦前の東洋英和幼稚園の様子 163
(1)戦争が起きるまでの様子 163
(2)太平洋戦争勃発後の様子 167
(3)戦時保育所の開設 169
第3節 戦後の様子 171
(1)戦後の南山幼稚園 171
(2)戦後の東洋英和幼稚園 173
第9章 PTAの活動と保護者の意識 吉田 昌弘 175
第1節 後援会 178
第2節 PTAの発足 181
(1)PTA設立政策 181
(2)PTAの設立とその活動 182
第3節 学校後援費全廃とPTAの変化 188
(1)政策の動き 188
(2)PTAの変化 188
(3)会員の参加意識の問題 190
第10章 危機から逃れていく子ども、
逃れてくる子ども 池田 雅則 197
第1節 学童集団疎開 198
(1)縁故疎開から集団疎開へ 198
(2)集団疎開先でのくらし 199
(3)集団疎開先での苦労 203
(4)空襲の恐怖、被害、再疎開 205
(5)終戦とその後 208
第2節 大島三原山噴火 209
(1)爆発的噴火と緊急避難 209
(2)転入学 210
(3)転入先での生活と学び 213
(4)全員帰島 216
第11章 戦後新学制と学校 加島 大輔 223
第1節 戦後の学校教育の状況 224
(1)戦後新学制の成立 224
(2)戦前から戦後への学校制度の変化 225
第2節 戦後新学制と学校の様子 229
(1)新しい小学校と教育実践 229
(2)中学校の発足と苦労 234
第12章 新制中学校の校誌に現れた「座談会」 瀬川 大 245
第1節 港区立中学校の校誌および座談会 246
(1)校誌について 246
(2)座談会について 248
第2節 新制中学校の成立と学校教育活動の模索 249
(1)未来の文化国家、平和国家の担い手として 249
(2)新制中学校を創造する主体として 251
第3節 確立した中学校への適応へ 253
(1)円滑な生徒会運営を目指して 253
(2)「勉強」という難テーマの登場 255
第4節 学校生活を巡る葛藤と学習 258
(1)政治的活動の制限 258
(2)新設校では学習効果大 259
(3)親子座談会が始まる 261
第5節 学びの場としての座談会の終焉 262
(1)学校の荒れ 262
(2)最後のテーマは「国際理解」 263
第13章 1964年東京オリンピックと
学校教育 瀬川 大 267
第1節 開催前の状況と教育政策 268
(1)オリンピック教育の推進 268
第2節 港区立小学校におけるオリンピック 271
(1)教育課程編成の苦労 271
(2)聖火リレー見学 271
(3)オリンピック大会・リハーサル見学 272
(4)上武洋次郎選手来校 275
(5)テレビ視聴 275
(6)運動会・オリンピック音頭 276
(7)オリンピックを受けて 276
第3節 港区立中学校におけるオリンピック 278
(1)聖火リレー随走者 278
(2)オリンピック大会・リハーサル見学 278
(3)ホルドルフ選手来校 279
(4)テレビ視聴 280
(5)教育課程編成の困難さ 281
(6)冷静な中学生と教師 281
(7)健康と「根性」を育てる教育 283
第14章 国際交流・国際理解教育 辻 直人 289
第1節 キリスト教学校における外国人宣教師と学生の交流 291
第2節 青い目の人形 293
第3節 公立学校における国際交流・国際理解教育─戦前の動き 295
第4節 公立学校における国際交流・国際理解教育─戦後の動き 298
(1)戦後直後の動き 298
(2)姉妹校提携とJRC活動について 299
(3)ユネスコ協同学校への参加 301
(4)東町幼稚園での研究成果 302
(5)国際科、国際学級の設置 304
参考文献 308
協力者・協力機関 318
監修者・執筆者一覧 319
関係者一覧 320
学校名・施設名索引