〔(1) 「新教育」と学校の変化―白金小学校の事例―〕

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白金小学校では、大正期中頃に教育方針が大きく変化した。具体的には、校長の交代に伴って新教育の考え方が学校の基本方針として据えられたのである。この変化の前後の状況を、学校日誌、学校雑誌、教育理念を書いた文書から見ていきたい。なお、学校に残されている史料からは、実際の授業の様子を明らかにすることは大変難しい。そのため、学校日誌の記載内容、学校雑誌の体裁、内容、教育方針を表明した文章の変化から、学校の新教育との向き合い方を明らかにしてみたい。
関連資料:【区立幼稚園・小学校・中学校の沿革と現況】白金小学校