青南小学校父母と先生の会

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青南小学校PTA会誌『せいなん』の第1号(昭和24年9月)に掲載された校長のあいさつを見よう。
 PTAはお金を集めることが本来の目的ではないと承知しながら、御迷惑をかけることが多くて、誠に恐縮です。しかし現在の公立学校中、職員の給与部面を除いてPTAの負担なしに経営できる学校は、絶無と申しても過言ではないと思います。(中略)
 PTAは教育を本旨とし、民主的に運営されなければなりません。(中略)昨年は即売会の益金を基にして、十一万八千円の学校放送設備が出来ました。(『せいなん』第1号、昭和24年、4ページ)
PTAはお金を集めることが目的ではなく、「教育を本旨」とし民主的に運営されなければならない。一方で、PTAの負担がなければ学校が運営できない。青南小学校のPTAが「即売会の益金」をもとに設備を寄贈したことが、そのような矛盾の解決として理解されている。
なお、同会の活動は、学校後援に尽きたわけではなく、「両親教育、社会教育の企画」に携わる「成人教育委員会」が置かれて活動していた(19)。


[図9-7] PTA活動の様子

出典:『期刊せいなん 青南小学校PTA会誌』第9号、昭和27年3月

関連資料:【区立幼稚園・小学校・中学校の沿革と現況】青南小学校