〔(2) 新設校では学習効果大〕

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新設校においては、学校生活上の問題点について、生徒自身で話し合う機会を設定することによる学習効果が期待され、また生徒も実感していた。昭和44年(1969)に、愛宕中学校と北芝中学校を統合して新たに御成門中学校が開校した。同校はさっそく昭和45年3月に『おなりもん』を創刊した。同誌は創刊号から第8号(昭和52年3月)まで連続して座談会を実施している。創刊号では「私たちの学校生活で中心になるのは、何といっても校内生活のことです」として、校内生活についてのアンケートを取り、その結果に基づいて座談会「校内アンケートを読んで」を実施している。第7号(昭和51年3月)では「『学級新聞』編集裏ばなし」と題して、新聞コンクール開催後に各クラス代表が集まり、学級新聞づくりについて反省会を行った。成果や課題が話し合われた後、結論として「紙面の美しさも大切だけれど、内容のあることも大切だと思います」「ぼくたちは、コンクールのために新聞をつくるのではなく、継続することが大切だと思います。ですから今でも発行しています」といった意見が導き出された。


[図12-5] 座談会「『学級新聞』編集裏ばなし」とその風景

生徒だけによる座談会で、苦労話などを楽しそうに語っている。
出典:御成門中学校『おなりもん』第7号、昭和51年3月