〔(4) テレビ視聴〕

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以上のように赤坂中学校はリハーサルから聖火リレー、大会、選手来校まで、実際に触れ合う体験がほとんどすべてといってよいほど実施されたが、大多数の中学校では実施された形跡が見えない。中学校の場合、オリンピックについて触れる手段としてテレビ視聴の重要度は、小学校以上だった。
学校でのテレビ視聴の記録で判明する限り、城南中学校は9月に親子テレビが区から配当され、第2理科室と視聴覚室に親テレビを、第1学年全教室に子テレビを置き、学年別ではあるがオリンピック中継を一斉に視聴することができた(31)。また、高陵中学校は2学期の放課後に映画『スポーツの祭典』とオリンピック中継を流している(32)。しかし、生徒が書いた作文の大半は、家のテレビで見たオリンピックについてだった。開会式の1時間以上前から家のテレビにかじりついていた朝日中学校の生徒は「ファンファーレの音に身の引き締まる思いがし」、「何もかもが印象的だ。テレビを見ていてさえこれだから、競技場で実際見物している人の感動は相当なものだろう」と思いを馳せた(33)。