〔(3) ユネスコ協同学校への参加〕

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赤坂中学校は昭和22年(1947)4月の創立以来「『学校教育と青少年赤十字活動』をおしすゝめて、敗戦後の混沌(こんとん)とした世情の中で、国際教育の実を挙げて」きた(8)。昭和42年度に入り、東京都教育委員会社会教育部長からユネスコ協同学校への推薦を受け、「現在の学校教育の中で、正しい認識をもって国際関係を理解し、広い視野にもとづいた国際協力をおしすゝめる人間の育成をはかることは、最も大切なこと」と学校側も判断して、関係教職員との話し合いを経て4月14日の職員会で参加を決定した。
実際行われた授業内容は、スイス、アメリカ合衆国、イギリス、フランス、インド、中華民国に関して、プリテストを最初に行い、各国への生徒の理解度を測定し、各国に関する授業指導をした後、ポストテストで改めて各国への理解が深まったかどうかを測定したものだった。まだ知識的レベルにとどまっており、実際の人的交流による国際理解までは発展していなかった。
関連資料:【通史編7巻】6章2節2項 国際理解教育の推進
関連資料:【文書】赤坂中学校国際理解と国際協力のための教育