新基本構想の策定にあたって

 / 22ページ
 港区は、平成2年に、21世紀初頭を展望した港区基本構想を策定し、定住人口確保を区政の最重要課題として、計画的な区政運営に努めてまいりました。
 さまざまな定住人口確保の施策や地価の下落等の環境変化も加わり、港区においては人口回帰の兆しが見られます。過去の急激な人口の減少や少子高齢化を主要因として、既成のコミュニティが活力を失ってきたといわれる中で、コミュニティをどのように再生していくかが、今後の大きな課題となっています。
 さらに、少子・高齢化、高度情報化、国際化等の一層の進展や都区制度改革、地方分権の推進など、区を取り巻くさまざまな課題に先見性を持って的確に応えていくことが必要となったため、21世紀を展望した新たな基本構想を策定することとしました。
 平成13年6月に、「港区基本構想審議会」に諮問し、区民、区議会議員、学識経験者による活発な審議を行ない、平成14年4月に答申をいただきました。
 その後、区として基本構想案をまとめ、議会に提案し、議決をいただきましたのが、この港区基本構想です。
 「やすらぎある世界都心・MINATO」を新たな港区の将来像として掲げました。21世紀の港区は、まちづくり、環境、福祉、教育などあらゆる分野で世界に誇れる水準の高い行政サービスをめざします。このため、私は、区民の皆さんとのパートナーシップを一層強化し、職員と一丸となって将来像の実現に取り組んでまいります。
 最後に、基本構想の策定にあたり、長期間ご審議をいただいた基本構想審議会の委員の方々、ご意見をお寄せいただいた区民の方々のご協力に対しまして、心から感謝申し上げます。
 
 
 平成14年12月
港区長 原田敬美