1 基本構想の理念
この基本構想の理念は、平成2年策定の「東京都港区基本構想」の理念を継承しつつ、新たな時代の幕開けにふさわしい次の3つとします。
① 人間性を尊重します
港区に住む人をはじめ、働く人、学ぶ人など誰もが人として尊ばれ、かつ平等に生活できるようつとめます。
また、性や国籍の違いをこえて、基本的人権が守られる地域社会をつくります。
② 自立した地方自治をめざします
地方主権の時代にふさわしい、自主自立した自治体としての責任を果たします。そのため、あらゆる区民との協働・共存をめざした新たなネットワーク社会を形成し、創造的な地方自治にとりくみます。
③ 都心区としての責任を果たします
高密度化された都心居住には、おのずと責任がともないます。個の利益から共同の利益へ、地域・企業・行政がそれぞれの役割と責任に応じ貢献できる仕組みづくりにつとめます。
また、世界都心としての役割を担うとともに、港区を支える多くの地方とさまざまな問題を共有します。
2 基本構想の役割
この基本構想は、今後10年ないし15年後を展望し、目標とすべき港区の将来像を描き、その実現のための施策の大綱を示すものです。
また、激動する都心区としての変化を的確にとらえ、計画的に区政運営を進めるにあたっての指針となるべきものです。
港区は、この基本構想に基づき全ての施策を総合的かつ体系的に推進していきます。区民ならびに区内で活動するあらゆる人びとも、地域社会の一員としてここに掲げる基本構想の趣旨を理解し等しく責任を果たすことが求められます。
また、国や東京都その他関連機関においても、港区がめざす将来像にむけた取り組みについて協力されるよう要請します。