港区教育委員会の教育目標(平成7)

 港区教育委員会は、人間尊重の精神を基調とし、港区の教育の歴史と伝統を継承・発展させるとともに、世界に開かれた都心区としての時代的要請を踏まえ、心身ともに健康で、人間性豊かな幼児・児童・生徒の育成を目指し、区民が生涯を通じて主体的に学ぶことのできる学習社会の実現を図り、もって、個性豊かな文化の創造・発展と、誇りと愛着のもてる港区の形成に貢献することを期して、次の視点を基本として教育を推進する。
 
 一 高齢化、情報化、国際化などの社会の変化に伴う学習需要の増大に対応し、家庭教育、学校教育、社会
   教育を充実するとともに、相互の密接な連携を図り、区民の生涯にわたる学習を促進する。
 二 学校教育においては、自他の生命を尊重し、勤労と責任を重んじ、自主性と創造性に富み。社会連帯意
   識をもった知性と感性の豊かな幼児・児童・生徒の育成を目指し、生涯にわたる学習の基礎を培う教育
   を推進する。
 三 社会教育においては、区民が生涯を通じて文化的教養を深め、スポーツに親しみ、心身ともに健康で生
   きがいに満ちた生活を営むことができるよう環境整備に努め、生涯学習の振興を図る。

(『港区の教育』平七)


 
【付記】昭和五十六年度以前は、東京都教育委員会が設定した「東京都教育委員会教育目標」及び「東京都学校教育の指導目標」に沿って「港区学校教育のねらい」を毎年設定していた。昭和五十六年度からは独自に「港区教育委員会教育目標」を設定することとなった。
 なお、昭和五十八年度からは、学校教育、社会教育を含めた基本的教育目標と学校教育、社会教育の各分野についての具体的目標を設定することになった。