◆概要
基礎・基本の確かな定着を図るとともに、一人ひとりの考える能力を伸ばし、自ら学習に取り組み発展させていけるよう、児童・生徒の力を引き出す活動づくりをはじめ、授業等におけるさまざまな工夫を実施していきます。
1 きめ細かな指導の充実
児童・生徒に応じたきめ細かな指導のため、教員、非常勤講師による学級の枠を超えた少人数指導、ティームティーチング(※1)指導、コース別指導、習熟度別指導を実施します。
2 港区独自の教材作成
小学校3・4年生を対象とした「私たちの港区」、中学校1~3年生を対象とした「わたしたちの郷土港区」を社会科副読本として活用しています。
3 読書活動の推進
各小・中学校にリーディングアドバイザリースタッフを配置し、児童・生徒の読書活動を推進するとともに学校図書館の環境整備を通して学習活動を支援します。
4 理科教育の推進
各小学校にサイエンスアドバイザー、理科支援員を配置し、児童の科学的な興味関心を高めることにより、理科の学習活動を支援します。理科支援員による教員への支援によって教員の理科教育の一層の充実を図ります。
5 夏季休業中の補習の実施
各教科の基礎・基本を身に付けるため、夏季休業中に、各小・中学校の児童・生徒の実態に応じた補習を実施します。
6 土曜特別講座の実施
土曜日に系統的・継続的な学習活動(小学校:科学教室、作文教室、中学校:国語、数学、英語)を実施し、基礎・基本の定着と学力の一層の向上を図ります。
7 情報教育の推進
港区におけるICT(※2)活用教育の課題を解決するための活動を推進するとともに、ICT活用教育推進担当者間の情報交換や協議、研修を深め、情報教育についての教員の資質や指導力の向上を図ります。また、ICT機器を活用しながら、学校間の情報交換を推進します。
8 学力定着度調査の実施
児童・生徒一人ひとりの各教科の目標や内容の実現状況を把握し、それを指導方法の改善に役立てるため、区独自の学力調査を実施しています。区の学力調査結果を分析し、全国及び東京都の学力調査結果とともに、各校の授業改善に生かすことにより、児童・生徒の基礎的・基本的な内容の確実な定着を図ります。
9 各種検定受検への支援
漢字検定、英語検定、数学検定受検に必要な費用を区が負担することにより、児童・生徒の学ぶ意欲を支援し、学力向上を図ります。
10 進路指導の充実
生徒が自分の生き方について考え、能力、適性、進路希望等に基づき、主体的に進路を選択することができるよう効果的な進路指導を充実させるため、生徒の望ましい勤労観、職業観の育成や学習指導の充実を図ります。
11 スクールボランティアの配置
将来教員を希望する学生をボランティアとして配置し、幼稚園、小・中学校における教育活動への支援を行います。
12 教育委員会表彰の実施
学業、研究活動、スポーツ、芸術等で優秀な成績を修めるなど他の子どもたちの模範となる功績があった区立幼稚園・学校に在園・校する幼児・児童及び生徒を表彰することにより、子どもたちの意欲を高めます。
※1 ティームティーチング:複数の教員による共同の指導体制。TTと略して使用することが多い。
※2 ICT:情報通信技術