区民の学びの場を充実します

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◆概要
 区民一人ひとりが、生涯を通じて、趣味や教養、文化、スポーツ活動などをすることによって、心身ともに健康で心豊かになり、人と人との出会いや交流する中で仲間づくりもでき、日々の生活が充実して、潤いのある人生を送ることができます。年齢、性別、国籍、障害の有無などに関わらず、区民の多様な学習活動を支援するため、また、学習の機会や活動の場、さらには学んだ成果を活かす場を提供するため、効果的・効率的な運営に向けて、生涯学習の推進体制を充実していくことが必要です。
 また、高度情報化、国際化、少子・高齢社会などの社会の変化や地域の課題に関する学習も重要です。社会の変化等に対応するために、区民一人ひとりが新たな知識や技術を習得する必要があり、さまざまな機会をライフステージごとに提供し、支援をすることが求められています。
 区では、「いつでも、だれでも、どこでも、いつからでも」自主的・主体的に学ぶことを推進するため、必要な生涯学習情報を得るための提供方法の充実を図ります。また、区民の持つ知識・技術等を活かした生涯学習講座や、区内の大学や民間企業等との連携による学習機会の充実、生涯学習施設の整備等を行います。
 
1 生涯学習情報の効果的な提供
 区民が必要とする生涯学習の情報を提供するため、教育委員会の公式ホームページ・みなと教育ネット内の「生涯学習情報検索まなびなび・みなと」や生涯学習ガイドブックなどの効果的な活用と充実を図ります。
 
2 生涯学習講座の充実
 少子・高齢化、高度情報化等の社会及び生活環境の変化の中で、区民一人ひとりが豊かな生涯を送るために、家庭教育学級、高齢者向けの講座、IT講座や学習の成果を地域や社会に活かすボランティア講座など、個人のスキルアップや家庭、地域教育の向上をめざした生涯学習講座を充実します。
 
3 生涯学習出前講座の充実
 区民等のグループが学習会を企画する際、講師として区の職員を派遣し、区の取組みや専門知識を活かした話などを地域に出向いて行います。
 
4 区民参加型講座「まなび屋」の充実
 区民等が身につけた知識や技能を講座として登録し、要望に応じてボランティアの講師として講座を実施します。
 
5 生涯学習のための施設整備
 学習の機会、情報提供を行う生涯学習の活動の場として、生涯学習センター及び青山生涯学習館の設備の充実を図ります。
 
6 学校施設の開放
 学校教育に支障のない範囲で学校施設を開放し、地域の身近な生涯学習活動やコミュニティ活動の場として利用します。
 
7 自主学習グループの育成
 区民の自主的・主体的な学習活動を一層支援し、生涯学習センターや地域で活躍してもらうための学習支援ボランティアを養成するとともに、自主学習グループを育成します。
 
8 多様な機関との連携による学習機会の充実
 区内には、ボランティア団体やNPO、大学等の教育機関、民間企業など、さまざまな機関があります。これらを学習資源として捉え、連携し、区民の学習機会の充実に努めます。
 
9 地域人材を活用した学習機会の充実
 豊かな知識・技能・経験を有し、「何かの活動に参加したい」と活動への参加意欲がある「団塊の世代」などの地域の人材を活用して、区民の学習機会の充実を図ります。
 
10 図書館基本計画の推進
 図書館基本計画は、「地域の特性に応じた図書館づくりとサービスの提供及び地域に住まう住民の豊かな暮らしを支援する」ことを基本としています。この図書館基本計画に基づき、区立図書館にかかわる施策を計画的・総合的に推進し、すべての区民の学びと自立を支援します。
 
11 図書館サービスの充実
 区民の生涯学習を支えるために必要な資料や情報の提供を行うため、多様な図書資料、視聴覚資料の収集整備を計画的に行うとともに、レファレンスサービス(※4)の充実、情報活用能力の向上や情報弱者への支援を強化し、使いやすい図書館サービスを充実します。
 また、区内の生涯学習施設や大学図書館との連携を図り、相互利用が可能な環境を整備します。
 さらに、平成21年4月から月曜日の開館日拡大を実施するとともに、開館時間の拡大についても、今後検討します。
 
12 団体貸出しの充実
 区内の児童関連施設や学校図書館等への団体貸出しを継続して充実します。
 
13 IT図書館の推進
 図書館ホームページからの各種手続きの拡大、図書館情報の提供及びICタグを活用したサービスの提供と効率的な管理を推進します。さらに、Web図書館サービスなど新しい情報通信技術を活用したデジタル図書館サービスを推進します。
 
14 図書館第三者評価の実施
 区立図書館への第三者評価を実施し、港区にふさわしい図書館サービスを提供するための継続的な改善を推進していきます。
 
15 図書館の整備
 区民の身近な生涯学習の場である図書館を、誰でも同じように利用できる環境に整備するとともに、高度情報化社会に対応した情報拠点・課題解決型図書館とするために、図書館の整備を進めます。
・麻布図書館:老朽化した図書館を改築し、バリアフリー化するとともに、盗難防止装置を設置します。
・みなと図書館:港区立図書館の中央館として必要な機能等を確保できる施設とするとともに、子ども図書館機能を整備します。
・三田図書館:利用者が最も多い図書館として、地域にふさわしい規模に改築により整備します。
・高輪図書館:(仮称)高輪子ども中高生プラザ内に、高輪図書館分室を設置し子どもを対象とした図書館サービスを充実します。

 



※4 レファレンスサービス:利用者サービスの一つで図書についての情報や資料を提供したり検索に協力したりすること。