生涯を通じて、スポーツに親しむことは、健康で長生きできる生活に役立ち、活力をもたらします。そのためにも、生涯スポーツの振興には身近にスポーツができる施設が必要となります。一方、スポーツへの考え方や取組みが多様化しており、従来のスポーツに加えてニュースポーツが盛んになってきています。港区のように利便性の高い都心区での生活は、密集性や人間関係の希薄さなどから、精神的な緊張感やストレスを増大させています。また、子どもの体力低下や中高年の運動不足も指摘されています。区民の自発的なスポーツ活動は、高齢者の介護や子どもの肥満予防等の健康維持・増進や体力向上のみならず、いきがいづくり、仲間づくりにつながるものです。
区民一人ひとりが、年齢や健康状態、目的に応じたスポーツ活動を継続できるよう、民間施設等と連携し、スポーツの場や機会を充実することが必要です。
1 総合型地域スポーツ・文化クラブの設立及び運営支援
スポーツや文化活動を通じたコミュニティの強化を図るため、小中学校の施設を核とし、平成19年度に設立した総合型地域スポーツ・文化クラブ六本木(スポーカル六本木)の運営を支援するとともに、引き続き、体育指導委員等と連携した総合型地域スポーツ・文化クラブを設置します。
2 地域スポーツ組織の活動支援
区立中学校単位に設置されている地域スポーツ振興運営協議会の活動を支援します。
3 スポーツ参加への環境づくり
区民の誰もが、気軽にスポーツに参加しやすいような環境づくりに努めます。
4 各種スポーツ大会への参加機会の拡大
区民大会等への参加機会の拡大を図ります。
5 スポーツ指導者の育成
地域でスポーツ指導を担っている体育指導委員等と連携し、スポーツ指導者の育成を図ります。
6 東京国体の開催支援
平成25年に東京国体が開催され、港区スポーツセンターがなぎなた競技の会場に予定されています。円滑な開催に向けて必要な支援を行ないます。
7 (財)港区スポーツふれあい文化健康財団との連携
スポーツ教室等区民が広く参加できる事業を主催している(財)港区スポーツふれあい文化健康財団と連携し、スポーツ事業の充実に努めます。
8 スポーツセンターの整備
区民が誰でも身近な場所でスポーツを楽しめるよう、スポーツセンターを整備します。
9 スポーツセンターと関連施設との連携
スポーツ施設としてのスポーツセンターと健康づくりの施設と連携し、区民の健康増進を図ります。
10 学校施設開放の活用推進
区立の小・中学校を身近なスポーツ施設として開放を進め、区民の利便性の向上に努めます。
11 大学や民間のスポーツ施設の活用
区内の大学や民間のスポーツ施設の利用実態を踏まえ、区民の利用について要請していきます。
12 民間団体との連携の推進
区民のスポーツへの取組み意欲を喚起できるよう、魅力ある民間団体と連携していきます。