区民一人ひとりが、生涯を通じて、趣味や教養、文化、スポーツ活動などをすることができるように、生涯学習の推進体制を充実させて区民の多様な学習活動を支援します。活動の場や学習の成果を活かす場を提供するために生涯学習施設の整備等を行い、必要な生涯学習情報を提供するとともに、生涯学習の機会の充実を図ります。
また、多様な図書館へのニーズに対応するため、図書館の整備を進めるとともに図書館サービスの充実に努めます。
①生涯学習情報の効果的な提供
区民が必要とする生涯学習の情報を提供するため、区ホームページ内の「生涯学習情報検索まなびなび・みなと」や生涯学習ガイドブックなどの効果的な活用と充実を図ります。
②生涯学習講座の充実
少子・高齢化、高度情報化等の社会及び生活環境など刻々と変化する社会情勢の中で、区民一人ひとりが豊かな生涯を送るために、家庭教育学級、高齢者向けの講座、IT講座や学習の成果を地域や社会に活かすボランティア講座など、個人のスキルアップや家庭の教育力、地域のコミュニティ形成を支援する、生涯学習講座を充実します。
③生涯学習出前講座の充実
区民等のグループが学習会を企画する際、講師として区の職員を派遣し、区の取組や専門知識を活かした話などを地域に出向いて行います。
④区民参加型講座「まなび屋」の充実
区民等が身につけた知識や技能を講座として登録し、要望に応じてボランティアの講師として講座を実施します。
⑤生涯学習のための施設整備
学習の機会、情報提供を行う生涯学習の活動の場として、生涯学習センター及び青山生涯学習館の設備の充実を図ります。
また、幅広い年代に使いやすい施設となるよう改修について調査・検討します。
⑥学校施設の開放
学校教育に支障のない範囲で学校施設を開放し、地域の身近な生涯学習活動やコミュニティ活動の場として利用します。
⑦自主学習グループの育成
区民の自主的・主体的な学習活動を一層支援し、生涯学習センターや地域で活躍してもらうための学習支援ボランティアを養成するとともに、自主学習グループを育成します。
⑧多様な機関との連携による学習機会の充実
区内には、ボランティア団体やNPO、大学等の教育機関、民間企業など、さまざまな機関があります。これらを学習資源として捉え、連携し、区民の学習機会の充実に努めます。
⑨地域人材を活用した学習機会の充実
豊かな知識・技能・経験を有し、「何かの活動に参加したい」と活動への参加意欲がある「団塊の世代」などの地域の人材を活用して、区民の学習機会の充実を図ります。
⑩図書館基本計画の推進
ICTの進展や電子書籍の登場など、図書館を取り巻く環境は変化しつつあります。平成24年度からの6年間にわたる「港区立図書館基本計画(第2次)」に基づき、これらの変化に対応しながら区立図書館に係る施策を計画的・総合的に推進します。
⑪図書館サービスの充実
区民の生涯学習を支えるために必要な資料や情報の提供を行うため、多様な図書資料、視聴覚資料の収集整備を計画的に行うとともに、レファレンスサービス(※)の充実、情報活用能力の向上や情報弱者への支援を強化し、使いやすい図書館サービスを充実します。また、区内の生涯学習施設や大学図書館との連携を図り、相互利用が可能な環境を整備します。
※レファレンスサービス:利用者サービスの一つで図書についての情報や資料を提供したり検索に協力したりすること。
⑫団体貸出しの充実
区内の児童関連施設や学校図書館に団体貸出制度のPRを拡大し、団体貸出制度の充実を図ります。また、学校等への定期的な協力車運行の仕組みの創設を検討し、制度利用の促進を図ります。
⑬IT図書館の推進
図書館ホームページからの各種手続きの拡大、図書館情報の提供及びICタグを活用したサービスの提供と効率的な管理を推進します。さらに、Web図書館サービスなど新しい情報通信技術を活用したデジタル図書館サービスを推進します。
⑭図書館第三者評価の実施
区立図書館への第三者評価を実施し、港区にふさわしい図書館サービスを提供するための継続的な改善を推進していきます。
⑮図書館の整備
区民の身近な生涯学習の場である図書館を、誰もが利用しやすい環境に整備するとともに、高度情報化社会に対応した情報拠点、利用者の有する課題の解決が可能な図書館とするために、図書館の整備を進めます。
・麻布図書館:老朽化した図書館を改築し、子育て支援施設を併設して平成26年6月を目途に開館の予定です。
・みなと図書館:港区立図書館の中央館として必要な機能等を確保できる施設の整備に向けた調査・検討を行います。
・三田図書館:区内で最も利用者が多い区立図書館として、その特徴にふさわしい規模・機能を有する施設の整備に向けた調査・検討を行います。