貴重な歴史的・文化的遺産を守り、後世に継承していくために、文化財の調査・研究の公開及び保存・展示の場として、また、区民の学習の場として、新郷土資料館を設置します。
また、郷土資料館の保有する資源(人材・施設・資料・情報)を積極的に開放することにより、区民や学校の学習活動を支援し、区民が誇りに思える郷土意識の育成を図っていきます。
①新郷土資料館の設置
歴史的建造物としての価値のある旧国立保健医療科学院の建物を保全しながら、耐震化、バリアフリー化等の改修を行い、新郷土資料館を整備します。
②郷土資料の調査・研究・収集活動の推進
新郷土資料館のテーマとなる「海-江戸・東京湾-とまち 人と文化」に沿って、郷土資料の調査・研究・収集活動を進めます。
③資料のデジタル形式による保存と公開
区内の歴史的・文化的遺産に、誰もが容易にかつ楽しく触れることのできるよう、文化財等の資料の画像をデジタル形式で保存し、インターネットを通じて公開していきます。
④民俗芸能及び伝統工芸の保存手法の検討
長い歴史の中で伝えられてきている民俗芸能・伝統工芸が後世に受け継がれていくよう関係機関や地域住民とも協働し、記録の作成等保存手法を検討します。
⑤文化財保護思想の普及・啓発活動の推進
区民共有の貴重な財産である文化財を次世代に継承するとともに、文化財を保護し保存する活動を推進します。
⑥「港区ゆかりの人物」データベースの拡充
政治や実業の世界、並びに文化、芸術の世界で活躍した人物の足跡をホームページ等で紹介する「港区ゆかりの人物」関連データベースの拡充を図り、地域への愛着を深め、郷土史への関心を高めます。
⑦学校との連携強化
出張講座、学校の資料館見学等を通して学校との連携を深め、郷土意識の育成を目的とする教育カリキュラムを支援します。
⑧郷土史を研究している人材やNPO等の活用による学習サービスの拡充
郷土史を学び、研究をしている区民やNPO等を講師に招き、地域の歴史や文化を学ぶ機会を設け、区民に対する学習サービスの拡充を図ります。