2-3-2.小学生と中学生

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―教諭や学校図書館関係者の大きな役目―
 港区では学校図書館にリーディングアドバイザリースタッフが配置され、各学校の教諭と共に子どもと図書を結びつける大きな役割を担っています。幼児期から本に少しずつ慣れてきた小学生、自発的に本を読み楽しむ中学生は、学校生活ではそれらの人々のサポートにより読書活動を行うことができます。昼間、子どもと長い時間をすごす教諭や学校図書館関係者(リーディングアドバイザリースタッフ、図書館担当教諭、司書教諭)は子どもと本を結びつける大切な役割をもっていますが、区立図書館と学校との情報共有や人材の育成は始まったばかりです。
 アンケート調査の結果を見ると、楽しむために本を読むことを目的として、図書館を月に数回以上利用する子どもは全体の2割から3割いますが、学校の学習のために本を借りることや、授業の宿題や総合的な学習のために調べ物をしたり勉強をするために図書館を利用する児童生徒は1割前後にとどまっています。
 身近な学校図書館を十分に活用している子どもたちは、区立図書館も上手に利用することができると考えます。学校図書館関係者の人材の育成、学校と区立図書館の連携体制の充実が課題です。