2-3-4.区立図書館

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―施設整備、資料、図書館サービス―
 誰でも、不安を感じる場所には行きたくないと考えるのが自然です。アンケート結果でも、図書館利用時に不安などを感じる児童生徒は「よく感じる」「たまに感じる」を合わせ2割以上であることがわかりました。
 子どもたちが、図書館を安全な場所、安心して本に没頭できる場所、魅力的な本と出会える場所、本を介して友だちと出会える場所と感じることができれば、図書館の利用は増えることでしょう。図書館の改築等により、子どもにとって居心地が良いスペース作りが課題です。
 つぎに、第一次計画策定時と比べ、児童図書の所蔵数は増えています。しかし今回実施したアンケート結果では、区立図書館の利用促進につながる施策として「小中学生向けの本をもっと増やすこと」が1位にあがっています。このことから、購入した図書に関する情報発信が十分ではないことがわかりました。購入した図書の紹介方法などのPRが今後の課題です。
 なんでもインターネットで調べられる時代です。しかし、信頼性の高い情報をみつけることは簡単なことではありません。図書館サービスのひとつに「レファレンスサービス」があります。レファレンスサービスでは本の探索のお手伝いをしたり、調べ学習に必要な資料の紹介などを行っています。しかし十分に活用されていないのが現状です。今回のアンケートでも「調べ学習の相談」をしていることを知っているのは児童生徒の約1割に過ぎませんでした。
 IT機器も活用しつつ、経験豊富な図書館職員によるレファレンスサービスが十分に活用されるよう効果的なPRや、サービス内容の充実が課題です。