子どもは地域の中で育ち大人になっていきます。保育園、幼稚園で本に親しむきっかけを得た子どもが、中学生や高校生のお兄さんやお姉さんから「読み聞かせ」をしてもらったらどのように思うでしょうか。子供同士の影響は強いものです。本の楽しさと同時に「少し大きくなったら、あのお兄さんのように本を読む人になろう」と思う子どももいるのではないでしょうか。また、読み聞かせをした中学生たちも目を輝かせ自分たちを待つ幼児の姿を見てさらに読書活動を続け、自らの読書にも繋がるかもしれません。
現在、読書活動での関係者間のつながりは十分ではありません。しかし、施設間の協力のネットワークは確実に拡大しています。また保護者の多くも読書活動の推進に協力的です。今回のアンケートで、学校図書館での図書整理などに協力してもよいと考えている保護者が全体の約半数、区立図書館での案内や図書整理に協力してもよいと考えている保護者は33%いることが分かりました。これからは、地域の中で、保育園、幼稚園、小学校、中学校、区内の高校や地域の関係施設等が「未来をつくる子どもたちへ読書のたのしさをつたえる」という目的のもと、結束して読書活動を推進し実現することが課題です。
港南図書館の子ども読書週間の展示「海の乗り物」