4-1-2-1.地域でつながる体制
子どもの読書活動を推進するためには、図書館や学校だけではなく子どもの生活全般にかかわる関係機関や地域組織、関わりのある人々が相互に連携・協力して取り組むことが重要です。
平成22年からは区立図書館と小中学校とのあいだで新たな連携がスタートしていますが、今後はこの連携体制を基盤としてさらに保育園・幼稚園との連携を構築していきます。
また、既に区内の私立幼稚園や保育園等も含めた関係施設へ団体貸出19図書の利用案内の送付や、私立高校との連携を開始していますが、このような連携を今後地域の中でさらに深めていくことが大切です。
―幼稚園・保育園との連携―
【現状と課題】
読書習慣を身につけるには、幼い頃から読書に親しむことが大事です。すでに、各園では読み聞かせを実施していますが、図書館の立地条件等の理由から図書館利用につながりにくいという現状もあります。図書館から幼稚園や保育園に出向くことによるサービスを行うことが課題です。
幼稚園・保育園との連携のための施策
―小学校・中学校との連携―
【現状と課題】
平成23年度から各地域の区立図書館を中心に、管轄の小中学校の学校図書館関係者が集り、情報交換や簡易な研修を行なう「学校図書館関係者連絡会(地域連絡会)や、学校図書館関係者が一同に会し研修を行なう「学校図書館関係者連絡会(全体連絡会)を開始しています。
今後はこのような関係を、私立学校の関係者なども含めさらに充実、発展させていくことが課題です。
小学校・中学校との連携のための施策
―高校との連携―
【現状と課題】
平成23年度よりヤングアダルト世代から意見を集めるために区内の公・私立中学校、高校と連携した「中高生懇談会」を開催しています。
今後、ヤングアダルト世代の図書館利用を増やすため、区内高校との連携や、連携を活かした事業を実施していくことが課題です。
高校との連携のための施策
―民間・ボランティアとの連携―
【現状と課題】
区内ではすでに子どもへの読み聞かせを行う地域のボランティア団体が活動しています。また、民間企業との連携による事業も開催しています。このような連携を強化することがこれからの課題です。
民間・ボランティアとの連携のための施策
―区内の公共施設や他の図書館との連携―
【現状と課題】
現在、都立図書館主催の研修会に職員を派遣しています。また、資料の相互貸借を行っています。
国際子ども図書館、都立図書館等の外部機関やその他区内の公共施設と密接な連携体制を構築するために、連携のしくみを検討し創ることが課題です。
区内の公共施設や他の図書館との連携のための施策
―総合支所・地域住民等との連携―
【現状と課題】
港区では港区全体を「芝」「麻布」「赤坂」「高輪」「芝浦港南」の5つの地域に分け、各総合支所を中心に行政手続き事務や行事を開催しています。今後、区立図書館が、これらの組織や住民と協働し子どもの読書活動に取組んでいくために、具体的な連携先や開催事業を検討することが課題です。
総合支所・地域住民等との連携のための施策
19 団体貸出:学校等登録団体が調べ学習などに使用する際などに、図書資料をまとめて貸出を行ないます。港区では登録団体に1回100冊まで、1ヶ月間の貸出期間で貸出しをしています。