1 港区を取り巻く環境とスポーツ

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(1)人口
 港区の人口は、大規模マンションの供給などにより、増加傾向が続いており、平成23年1月1日現在、約20万6千人となっています。港区人口推計結果によると、今後、伸び率は鈍化するものの、引き続き増加傾向が見込まれ、本計画の目標年次である平成29年度には約21万7千人に達すると想定されています。

図表2 人口推移と推計結果(全区、平成13年-平成29年)

 港区人口推計結果の年齢別推計では、平成19年頃をピークとする大規模住宅開発の影響及び高齢化の進行から、年少人口(0~14歳)と老年人口(65歳以上)の伸び率が高く、生産年齢人口の構成比は相対的に低下する見通しです。

図表3 年齢三区分別の構成比(全区)

 また、地区別では、高輪地区を除く、全ての地区において増加が見込まれており、特に、芝地区や芝浦港南地区では高い伸びが想定されています。

図表4 人口の推移と推計結果(総合支所区域別)

(2)港区の特性
 港区は、東京の都心に位置し、陸・海・空の数多くの交通網が通じていることから、他に類をみない国際的なビジネスのまちとして育ってきました。
 昼間人口は91万人(平成17年国勢調査)と、東京都23区内で最も多く、夜間人口の約5倍となっています。
 また、区の外国人登録者数は、平成23年1月現在で21,706人、総人口の約1割を占めており、多様な文化を持つ人々が住む都市となっています。
 港区では、過去に、急激な人口減少や少子高齢化などにより、既成のコミュニティの活力低下が問題となっていました。現在、都心回帰が進み、人口が回復する中で、在来の住民だけでなく、新たな住民、外国人などの新しい構成員を加えたコミュニティづくりが区の課題となっています。このような特徴をとらえ、スポーツの推進においても、多様な区民を視野に入れた取組が重要です。

 

 港区には、埋立とともに形成された運河やお台場などの貴重な水辺空間を形成しており、区の特徴の一つとなっています。区では、この特徴を生かし、お台場マラソン大会など工夫を凝らしたスポーツ事業を展開しています。
 近年、全国的にも、まちのブランドづくり、活性化に向けたスポーツの役割が注目される中で、港区においても、区の特性を生かしたスポーツ推進を図ることで、区の魅力やブランドを発信していくことが期待されます。