港区は、様々な区民が行き交い、暮らし、働き、遊ぶ、活力にあふれたまちです。多くの企業が本社を構えるオフィス街や商業エリアだけでなく、住宅地としても高い魅力を維持し、区の人口も増加を続けています。
また、青山霊園、有栖川宮記念公園、国立科学博物館附属自然教育園など、都市部でありながら、豊富な緑地帯を有しているほか、臨海部では、マリンスポーツも行える水辺空間が整備されています。各国の大使館や外資系企業も数多く立地しており、外国人居住者も人口の約1割を占めています。
平成23年度に、スポーツ基本法が施行され、「スポーツは、世界共通の人類の文化である」とうたわれ、スポーツの価値や意義、スポーツの果たす役割があらためて重要視されるようになりました。
都市部においては、空間的な制約などにより、人々がのびのびと身体を動かし、スポーツを楽しむことができる環境の確保に多くの課題があります。しかし、こうした制約があるからこそ、スポーツが人間本来の身体的・精神的な欲求に応える世界共通の人類の文化であることを認識し、誰もがスポーツに親しむことのできる環境づくりや、スポーツに関わる情報発信、きっかけづくりを推進していくことが求められています。また、健康づくりやいきがいづくり、個性と魅力あるまちづくりなど、スポーツが持つ様々な効果を生かした取組を推進していくことの重要性も増しています。
このようなことから、港区は、運動不足になりがちな働き盛り世代、体力格差の拡大が憂慮される子どもたち、スポーツを通じて、健康やいきがいを育む高齢者や障害者など、誰もが、身近な場所で、スポーツに親しみ、楽しみながら、生涯を通じてスポーツに取り組むことができる環境づくりをめざします。また、こうした環境づくりには、施設だけでなく、団体や指導者、ボランティアなど、スポーツを支える様々な区民の関わりも含まれます。
さらには、港区の魅力ある資源を生かし、新しいスポーツ文化を発信し、区のイメージアップ、活力の向上にもつなげていきます。
このような取組により、区民、事業者、行政など、港区に関わる人々が協働してスポーツを推進することで、心身ともに元気な区民が育ち、暮らすことができるまちをめざし、めざすべき姿を「みんなではぐくむ スポーツ文化都市 みなと~ 誰もがスポーツを楽しみ スポーツで元気になるまちをめざして」として、計画を推進していきます。