1.学校情報化の課題に対する施策の整理

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 これまでの章で示した学校情報化の3つの目標と5つの基本方針を踏まえ、目標達成に向けた課題に対する施策を、一覧として提示します。

 

(1)学校現場の将来像
 学校情報化アクションプランの各種施策の実施により実現される、学校現場の将来像を以下に示します。

 


 


 

(2)学校情報化推進の効果
 新みなと教育情報システムを整備し、『学校情報化』を推進することにより得られる効果を、目標別に示します。
「ICTを活用した理解を深める授業の実現」
●区立学校における情報教育のあり方にふさわしいICT環境の整備とその活用により情報教育の十分な実施と質を高めることが可能となり、児童生徒の学ぶ意欲の喚起や、理解が深まる授業の促進、情報活用能力の向上を実現します。
●ICT環境の整備とICT支援員等のサポート要員の配置により、ICTを活用した効果的な教育指導を行うことが可能となります。
●国の示す将来の教育環境の変化(教材のデジタル化、児童生徒1人1台の情報端末機器を用いた授業の実現等)への対応が可能となります。
●ネットワークの整備とセンターサーバの設置によって学校間・教育関係者間での情報共有が促進され、区全体として円滑なコミュニケーションが可能となります。港区では幼・小中一貫教育の実現を目指しており、学校と学校とがネットワークで繋がることで学校間の密な連携を生み出し、幼・小中一貫教育の推進に大きく寄与します。
 
「学校間ネットワークの確立と校務情報化の推進」
●学校の業務特性を考慮した技術的、物理的セキュリティ対策の実装と教職員へのセキュリティ意識を向上させる組織的な取組を両輪で行うことで、児童生徒情報などの校務情報の安全性が向上します。
●校務の情報化や校外から校務情報に安全にアクセスできる環境を整備することにより業務の効率化を実現し、教員が児童生徒に向き合う時間の増加を見込むことができます。創出された時間を児童生徒への指導等に充てることにより、学校教育の質の向上が見込まれます。
●ホームページの充実により、地域・保護者との円滑な連携と満足度の向上が見込まれ、「地域社会に開かれた幼稚園・小学校・中学校」として、信頼される学校づくりに貢献します。
 
「ICT環境の安全安心の確保」
●学校内・学校間ネットワークの整備や、信頼性・安全性の高いデータセンターでのサーバ統合管理により、新みなと教育情報システムの安定稼動が可能となり、事業継続性を確保します。
●学校情報化推進体制の整備や運用管理の委託化、保守・サポート体制の見直しなどにより、セキュリティ管理体制や運用窓口を一本化し、教職員のシステム管理負荷の軽減が可能となります。
 
(3)学校情報化の課題と施策
 学校情報化の3つの目標を達成するため、明らかになった課題に対し、以下のとおり対応する施策を推進していきます。