【参考資料4】フューチャースクール推進事業実証校にみる効果

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 総務省は、平成22年度から平成24年度にかけて、「フューチャースクール推進事業」として全国20校の小中学校を対象にICT機器を使ったネットワーク環境を構築し、学校現場における情報通信技術面を中心とした課題を抽出・分析するための実証研究を行っています。
 この「フューチャースクール推進事業」の小学校・中学校の実証校において、実証成果として得られた効果を以下に示します。
 
□教員の評価

【図:実証校における、ICT活用指導力に対する教員の自己評価の結果】

●ICT活用指導力に対する教員の自己評価は、3年間を通じ全ての項目において確実に向上しています。特に、「教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力」「授業中にICTを活用して指導する能力」「校務にICTを活用する能力」については、3年間で約30%の向上がみられます。
●ベテラン教員の指導力と若手教員のICTスキルが生かされ、相互補完のコミュニケーションが生まれます。
 
□児童・生徒の評価

【図:小学校の実証校における児童へのアンケート調査の結果】


【図:中学校の実証校における生徒へのアンケート調査の結果】

●ICTを活用した学習に関する上記項目について、小学校の3年生から6年生の児童の肯定的な評価は、関心・意欲に関する主な項目について3年間を通じいずれも80%を超えており、高い評価となっています。
●中学校においても、全ての項目において肯定的な評価が80%以上の値を示しており、生徒がICTの活用を高く評価しています。特に「学習活動」「協働学習」においては年度初めに比べ、年度末が有意に高い評価となっています。