一方、いじめ防止に向けた各校の取組や「子どもサミット」におけるいじめにかかわる講演会等の事業により、いじめの認知件数についても低い傾向が見られ、落ち着いた学校生活のもと、安定した日々を過ごす子どもたちの割合が高いと言えます。
平成25年度区政モニターアンケートの集計結果によると、どんな子どもに育ってほしいかという問いに対して、「思いやりや優しさのある子ども」が最も多く、港区立の小・中学校においては心の教育を充実させることが大切であると考える区民が多い状況にあります。子どもの教育で重要なこととして、「社会のルールやマナーの規範意識の醸成」を挙げた区民は、80%を超えています。
港区の子どもたちが、社会性を備えた豊かな心をもった大人として成長することを願い、道徳教育をはじめ、体験活動を通した交流の機会や教育相談の一層の充実が求められています。あわせて、地域に根ざした教育を推進する中で、相手を思いやる心や自ら考え表現する力などを育む機会を充実させることが必要です。
<現状>
○港区では「学校に行くのは楽しい」と感じている子ども、自分自身を肯定的に捉える子どもが多い。
○不登校児童・生徒の出現率、いじめの認知件数が全国的に見て低い。
○アンケートでは思いやりや優しさ、規範意識の育成を求める意見が多い。
<課題>
○道徳教育をはじめ、体験活動や教育相談のさらなる充実が求められている。
○相手を思いやる心や自ら考え表現する力の育成の継続が必要。
港区立小・中学校における不登校児童・生徒の出現率
学校に行くのは楽しいと思うか
どんな子どもに育ってほしいか
子どもの教育で重要だと思うこと