(2)基礎学力・活用力の習得

15 ~ 16 / 111ページ
 基礎学力の定着や活用型の学力のさらなる向上が求められている中、全国学力・学習状況調査の結果では、港区立の小学校、中学校ともに、国語・算数(数学)の2教科ともに全国及び東京都の平均正答率を上回っています。また、港区独自の学力調査において、小学校2学年から中学校3学年まで、全国の平均を上回る結果が出ています。
 一方、全国学力・学習状況調査におけるB問題(活用型問題:国語B、算数B、数学B)の平均正答率からは、学んだ知識をもとに活用する力の育成は十分に達成しているとは言えない現状が明らかになっています。区の学力調査における教科別の結果では、ここ数年、小・中学校とも理科の平均正答率が低い傾向が見られます。
 学力向上の課題に対しては、港区の教員一人ひとりの教材研究の時間にゆとりをもたせるなど、授業づくりに取り組む時間の確保が前提になります。その中で、学習習慣の確立、基礎・基本の定着を図ることはもちろん、子どもの知的好奇心と主体的な学びを育むとともに、学んだ知識を活用し、思考、判断、表現する力を育成することが最重要課題となっています。
 特に、小・中学校とも、科学的な見方や考え方を習得させることが求められています。
 
<現状>
○区立小・中学校の国語・算数(数学)の学力は全国や東京都と比較して高いが、学んだ知識の活用力が十分とはいえない。
○ここ数年、小・中学校の理科の平均正答率が低い傾向が見られる。
<課題>
○教員一人ひとりがゆとりをもって教材研究や授業づくりに取り組める時間の確保が必要。
○学習習慣の確立、基礎・基本の定着を図ることが引き続き重要。
○学んだ知識を活用し、思考、判断、表現する力の育成、科学的な見方や考え方を習得させることが求められている。
 

小学校6学年・中学校3学年の国語・算数(数学)における平均正答率(港区・東京都・全国)