(5)幼・小中一貫教育の推進

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 「小1問題※8」「中1ギャップ※9」による子どもや保護者の不安を解消し、子どもの学びを円滑に接続することを目指して、幼・小中一貫教育を推進しています。平成22年4月、区内初の小中一貫教育校お台場学園の開校後、区立中学校通学区域を単位とする研究グループをアカデミーと称し、区立幼稚園、小・中学校が連携した取組を進めています。
 また、各アカデミーでは、地域の特色を踏まえた教育活動やアカデミー内の幼稚園、小・中学校の交流、「MINATOカリキュラム※10」を活用した指導方法等の研究を行っています。
 平成27年4月、区内2校目となる小中一貫教育校白金の丘学園の開校にあわせ、全アカデミーであらためて幼・小中一貫教育がスタートします。今後は、港区が独自に作成する「小学校入学前教育カリキュラム※11」(平成27年1月作成)の活用状況も踏まえ、幼・小中一貫教育の成果の検証が必要です。
 
<現状>
○「小1問題」「中1ギャップ」の解消、学びの円滑な接続を目的とした幼・小中一貫教育を推進している。
○各アカデミーで区立幼稚園、小・中学校の連携・交流、「MINATOカリキュラム」を活用した指導方法等の研究を行っている。
<課題>
○「小学校入学前教育カリキュラム」を効果的に活用していくことが求められる。
○幼・小中一貫教育の成果の検証、さらなる充実・発展が必要。
 
●港区の幼・小中一貫教育のイメージ
 幼児期の教育(3年間)から、小・中学校の義務教育(9年間)までの連続した12年間を見通した指導方針のもとで、子どもたちを育みます。

 


港区で2校目となる小中一貫教育校
「白金の丘学園」(平成27年4月開校)



※8 小1問題:小学校入学後、学級内が落ち着かない状態が数ヶ月にわたり継続する状況のこと。教師の話を聞かない・指示どおりに行動しない児童や、勝手に授業中に教室の中を立ち歩く・教室から出て行く児童が散見されるなど、授業規律が成立しない状態をいう。
※9 中1ギャップ:中学校へ進学した際、新しい環境での学習や生活に移行する段階で、心理面での不安やストレスなどを抱える生徒の状態のこと。不登校などの事態を招くことにつながることが危惧される。
※10 MINATOカリキュラム:港区において、区立小・中学校の指導の内容を、教科ごとに単元系統配列表にまとめたカリキュラムのこと。
※11 小学校入学前教育カリキュラム:5歳児後期から保育園・幼稚園修了までのアプローチカリキュラムを含む5歳児全体のカリキュラムと、小学校第1学年入学当初から1学期頃までのスタートカリキュラムをつなぐカリキュラム全体のこと。