自ら考え、社会のために主体的に行動する力、他者と円滑なコミュニケーションを図り、課題を発見・解決する力の育成に取り組みます。防災や環境、ICTなど、港区の豊富な地域資源を生かした多様な分野における体験学習・体験活動の充実を図り、特色ある教育を推進します。
2-(4)-①郷土への愛着の醸成
【目指す子ども像】
○学校や地域に愛着をもち、自ら進んで学ぼうとする子ども
【取組内容】
○社会科副読本として港区独自に作成した、地域の特性に関する学習教材「わたしたちの港区」(小学校3・4学年対象)及び「わたしたちの郷土港区」(中学校1~3学年対象)を活用し、郷土への愛着、地域を誇りに思う心を養う教育を推進します。
○平成29年度に開館予定の新郷土資料館見学のカリキュラム化や、資料館の豊富な資料を活用した出張講座、区の自然、歴史、文化を学ぶ副読本の作成・活用、考古資料や民具などの貸出キットの活用など、地域の自然や歴史、文化に対する児童・生徒の興味・関心を高め、調べ学習などを通して地域への理解を深める教育に取り組みます。
【期待される成果】
○学校や地域、港区に対する興味・関心を高め、郷土を愛する心の醸成につなげることができます。
2-(4)-②ICTを活用した教育の推進 重点事業
●港区基本計画事業計画化事業【港区学校情報化アクションプランの推進】
2-(4)-③体験学習の充実
【目指す子ども像】
○集団宿泊活動やボランティア活動、自然体験活動などの直接体験を通して、道徳性、社会性、豊かな人間性を身に付けた子ども
【取組内容】
○箱根ニコニコ高原学園での自然体験や、児童の自主性、協調性を育む集団生活などの体験学習を推進します。
○新たに虎ノ門三丁目に整備する新教育センターにおいて、参加体験型の展示や実験コーナーの設置等、理科・科学、環境、防災などに関する体験学習を充実します。
【期待される成果】
○自然のすばらしさや神秘にふれることで、豊かな感性が養われることが期待できます。
○集団生活を通して、規律ある生活習慣や協調性を身に付けることができます。
2-(4)-④防災等の安全にかかわる教育の推進
【目指す子ども像】
○防災や防犯、正しい消費生活などに関する知識を身に付け、自分の身を守るとともに、他者や地域の安全に貢献できる子ども
【取組内容】
○教育課程に位置付けた地域防災訓練をすべての小・中学校で実施し、児童・生徒の防災に関する知識や行動力を育成します。
○防災訓練や防犯訓練をすべての区立幼稚園で実施し、幼児自身の安全に対する意識や行動力を育みます。
○警察等と連携した安全教育や薬物乱用防止教育、地域や保護者、警察、総合支所等と連携した通学路点検の実施など、子どもの防犯意識、身の回りの危険から自分の身を守る意識を高め、事件や事故に遭わないための教育を充実します。
○社会や学校のICT化の進展に伴い、有害情報に接する危険性が増加する中、自分にとって必要な情報を取捨選択する能力や、インターネットやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、携帯電話の使用における情報モラル教育、情報を取り扱うときのマナーを身に付ける教育を推進します。
○税金をはじめとするお金や、多様な商品、サービスなどに関する正しい知識を身に付け、消費者として健全な行動がとれる教育に取り組みます。
【期待される成果】
○災害時等に適切な行動をとり、自ら自分の身を守るとともに、学校や地域の安全に積極的にかかわることが期待できます。
○子どもが事件や事故に遭う危険性を減らし、安全・安心な学校生活を送ることが期待できます。
2-(4)-⑤環境教育の充実
【目指す子ども像】
○環境に関する知識を習得し、環境に配慮した行動がとれる子ども
【取組内容】
○太陽光発電設備、太陽熱給湯設備など、学校の環境や設備を生かした総合的な学習の時間等での学習を通じて、自分の生活に身近なところで環境に配慮することの大切さを学ぶ教育に取り組みます。
○みなと区民の森での自然体験や、新教育センターにおける環境に関する体験学習などを通して、児童・生徒への環境保全への興味・関心を高める教育を推進します。
○環境課が作成する教員向けの資料「生きもの学習ガイドブック」を活用した生物多様性に関する教育や、「小・中学生の環境に関する自主研究」に関する事前指導、木育授業の実施など、環境課と連携した環境教育を推進します。
○全区立幼稚園、小・中学校が参加する「みなと子どもエコアクション」において、年間を通して省エネルギーなどの環境配慮活動に取り組み、幼児・児童・生徒の地球温暖化防止に貢献する主体的な行動力を育みます。
【期待される成果】
○持続可能な社会の実現に向けて、子どもが自ら環境に配慮した行動を身に付けることができます。