(9)魅力ある学校教育を支える環境の整備・充実

34 ~ 36 / 103ページ
 全国的に人口が減少傾向にある中、港区では人口が増加し続けています。平成29(2017)年9月1日現在の人口は約25万3千人と、本計画を策定した平成27(2015)年2月(約24万1千人)と比較して約1万2千人増加しています。平成29(2017)年3月の港区人口推計によると、今後も増加傾向が続き、平成40(2028)年には約30万9千人となる見通しです。
 年少人口についても、平成29(2017)年3月の約3万2千人から、毎年1千人程度の増加が続く見通しです。平成36(2024)年には4万人を突破し、平成40(2028)年には約4万4千人となることが見込まれており、幼児・児童・生徒数の増加に対応した学校施設の整備、教育の質の確保・向上、放課後や登下校などを含めた学校生活における安全・安心対策の充実が必要です。
 平成29(2017)年度に実施したアンケート調査の結果、今後、区立小学校、区立中学校に充実を希望することは何かという問いに対し、「教員の資質・指導力の向上」という回答が上位となっています。教員一人ひとりが資質・指導力を高めていくためには、研修等の充実とともに、校内の事務分担や会議のあり方をはじめとした校務の見直しや、教員の勤務時間外の保護者等からの問合せ対応、部活動の指導等における負担の軽減を図り、教員が教育活動に専念できる時間を確保することが必要です。
 また、学校全体としての教育力の向上のため、専門的な人材との連携をさらに進めるとともに、これまで以上に家庭や地域との連携を深め、地域が一体となって子どもを育む環境づくりが求められています。
 
<現状>
 ○年少人口は今後も毎年1千人程度の増加が続き、平成36(2024)年には4万人を超える見込み。
 ○アンケート調査では、区立小学校、区立中学校に充実を希望することとして「教員の資質・指導力の向上」と回答した人が多い。
<課題>
 ○幼児・児童・生徒数の増加に対応した学校施設の整備、教育の質の確保・向上、安全・安心対策の充実が必要。
 ○教員の負担軽減を図り、教育活動に専念できる時間の確保が必要。
 ○家庭や地域との連携をさらに深め、地域が一体となって子どもを育む環境づくりが必要。
 
■港区の年少人口推計

 

■平成29(2017)年度アンケート調査「小学校に充実を希望すること」(上位5つまでを抜粋)

【6歳~11歳の保護者】

■平成29(2017)年度アンケート調査「中学校に充実を希望すること」(上位5つまでを抜粋)

【12歳~15歳の保護者】