年少人口についても、平成29(2017)年3月の約3万2千人から、毎年1千人程度の増加が続く見通しです。平成36(2024)年には4万人を突破し、平成40(2028)年には約4万4千人となることが見込まれており、幼児・児童・生徒数の増加に対応した学校施設の整備、教育の質の確保・向上、放課後や登下校などを含めた学校生活における安全・安心対策の充実が必要です。
平成29(2017)年度に実施したアンケート調査の結果、今後、区立小学校、区立中学校に充実を希望することは何かという問いに対し、「教員の資質・指導力の向上」という回答が上位となっています。教員一人ひとりが資質・指導力を高めていくためには、研修等の充実とともに、校内の事務分担や会議のあり方をはじめとした校務の見直しや、教員の勤務時間外の保護者等からの問合せ対応、部活動の指導等における負担の軽減を図り、教員が教育活動に専念できる時間を確保することが必要です。
また、学校全体としての教育力の向上のため、専門的な人材との連携をさらに進めるとともに、これまで以上に家庭や地域との連携を深め、地域が一体となって子どもを育む環境づくりが求められています。
<現状>
○年少人口は今後も毎年1千人程度の増加が続き、平成36(2024)年には4万人を超える見込み。
○アンケート調査では、区立小学校、区立中学校に充実を希望することとして「教員の資質・指導力の向上」と回答した人が多い。
<課題>
○幼児・児童・生徒数の増加に対応した学校施設の整備、教育の質の確保・向上、安全・安心対策の充実が必要。
○教員の負担軽減を図り、教育活動に専念できる時間の確保が必要。
○家庭や地域との連携をさらに深め、地域が一体となって子どもを育む環境づくりが必要。
■港区の年少人口推計
■平成29(2017)年度アンケート調査「小学校に充実を希望すること」(上位5つまでを抜粋)
【6歳~11歳の保護者】
■平成29(2017)年度アンケート調査「中学校に充実を希望すること」(上位5つまでを抜粋)
【12歳~15歳の保護者】