施策(2)幼・小中一貫教育の推進

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 小学校入学時、中学校入学時の生活リズムや環境の変化に適応できず、不登校などの状況に陥る「小1問題」「中1ギャップ」への対応が求められています。現在、幼児教育から義務教育9年間の生活や学習の円滑な接続を図るため、中学校通学区域内の幼稚園、小学校、中学校が研究組織(アカデミー)を立ち上げ、合同の授業研究会を実施するなど連携を深めています。
 今後、幼稚園、小学校、中学校が連携を強化し、各アカデミーの実態に応じて「必要な学習内容をどのように学び、どのような資質・能力を身に付けられるようにするか」を教育課程に明確に示し、保護者や地域と共有することで、社会に開かれた教育課程の実現を目指します。
 
2-(2)-① 幼・小中一貫教育の推進【関連計画:港区幼児教育振興アクションプログラム】

 

2-(2)-② 小学校入学前教育の充実【関連計画:港区幼児教育振興アクションプログラム】
【目指す子ども像】
 ○自分のことは自分で行い、すすんで体を動かす子ども(生活する力)
 ○興味・関心をもって意欲的に物事にかかわり、自信をもって表現する子ども(発見・考え・表現する力)
 ○互いのよさを認め合える心豊かな子ども(かかわる力)
【取組内容】
 ○幼児が主体的に周囲の人やものとかかわりながら、心身全体を働かせて夢中になって遊びを楽しみ、様々な体験を積み重ねられるよう、指導の充実を図ります。
 ○港区が独自に作成した「小学校入学前教育カリキュラム」を引き続き保育園、幼稚園、小学校で活用します。全ての幼児に豊かな学びを保障するカリキュラムの趣旨を踏まえ、家庭と連携を図りながら、幼児期の教育から小学校教育への円滑な接続を図ります。また、モデル園の評価・検証を行い、他園・校に生かします。
 ○保育園、幼稚園での育ちと学びから、小学校以降の教育へとつなぐ「3つの力」をバランスよく伸長させる指導を行います。小学校では、保育園、幼稚園での育ちと学びを踏まえた指導を行うことにより、連続性・一貫性のある指導の実現を目指します。
 ○国際化に対応するため、多様な文化や価値を背景にもつ幼児及び保護者との相互理解を促します。外国人の幼児や、多様な文化や価値観を背景にもつ幼児が在籍している港区の特性を生かして、どの幼児にもかかわる力や相手を思いやる心を育むことができるよう、サポート体制の充実を図ります。
 ○公私立幼稚園の連携強化及び保護者負担の較差是正に取り組みます。
 ○保護者のニーズや地域、施設の状況などを踏まえ、公私立幼稚園全体で幼稚園の受入れ体制と預かり保育の充実に取り組みます。

 

【期待される成果】
 ○保育園や幼稚園で、幼児が「自分のことは自分でする」「意欲的に物事にかかわる」「様々な人とかかわる」などの経験をすることにより、幼児期に大切な心情、意欲、態度が育まれ、小学校教育の基礎が培われます。
 ○「小1問題」を未然に防止するとともに、区全体の幼児教育の質が向上します。
 ○外国人の幼児と日本人の幼児が多様なかかわりをもつことができ、一人ひとりが自己発揮することができます。
 ○就学前の子どもの保護者が活用できる家庭用リーフレット「みなときっずなび※46」を5歳児のいる全家庭に配布、「家庭で大切にしたいことハンドブック※47」を3、4歳児のいる全家庭に配布し、家庭教育を支援します。


※46 みなときっずなび:5歳児の保護者に向けて、就学までに家庭で大切にして取り組んでほしいことをまとめたリーフレット。
※47 家庭で大切にしたいことハンドブック:3、4歳児の保護者に向けて、保育園、幼稚園等と家庭との連続性や連携に向けて、時期毎に家庭で大切にしてほしいポイントをまとめたハンドブック。