現在導入している校務支援システムにおいて、教員へのヒアリングやアンケート結果から課題の洗い出しを行い、学校現場の実態に合わせた運用及び機能面の改善の検討を行うとともに、各校で校務支援システムの操作研修を行い、システムの活用を促進します。
また、幼稚園校務のシステム化について、小・中学校同様に効率化が期待できる業務があるか、児童情報を小学校に円滑に引き継ぐ観点から有用性があるか等、教員の意見を聴きながら必要性を検討します。

施策⑮ テレビ会議システム等の導入【新規】
教育委員会事務局と学校、又は学校間の会議等で活用できるテレビ会議システムを導入することで、集合型の会議や打合せを効率的に実施し、教員の移動時間や負担を軽減することで、児童・生徒と向き合う時間を創出します。
具体的には、インターネットを使用したテレビ電話の利用や区長部局で導入しているテレビ会議システムの学校への利用拡大等の検討を行うとともに、活用ルールや使用する会議の種類等を整理します。
また、小規模の幼稚園や小・中学校では、教員が出張により不在となることの負担が大きいことを踏まえ、研修や説明会の映像を動画配信する等の環境整備を検討します。
施策⑯ ICTを活用したさらなる業務効率化等の検討【新規】
現在、民間事業者を中心に、行政機関においても、ICTを活用した「働き方改革」への取組が進められており、特にAI(人工知能)、事務処理のロボット化(RPA※35)が、人が行っていた仕事を自動化・効率化するツールとして急速に注目を浴び、様々な形で導入が進められています。
また、子育てや介護等で時間的制約がある人がライフスタイルに応じた働きやすい環境を自ら選択できるよう、セキュリティの担保されたICT機器により、職場のみではなく、自宅等から業務を行える環境を整備する動きもあります。
今後、教育現場においても、ICTの活用により定型的で反復的な業務に要していた時間を削減するなど、教職員のさらなる負担軽減と働きやすい職場づくりの推進に向け、区長部局と連携し、様々な課題を整理しながら、最新技術等の活用を積極的に検討します。
【AIやRPAの活用可能性】
・AIが教員の行う答案分析や理解度別復習教材の作成等を補助することで、教員が指導を行う時間を確保する。
・これまで教職員が行っていた定型的で反復的な作業をソフトウェアが代行するRPAを導入することで、事務処理の効率化を図る。

≪RPAの活用イメージ≫
※35 RPA(Robotic Process Automation):ルールエンジン・機械学習・人工知能などの認知技術を活用したソフトウェアロボットにより、ビジネスプロセスにおいてこれまで人間のみが対応可能とされていた作業、業務を自動化・効率化する取組のこと。