(2)各主体の役割

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 効果的な計画の推進に向けて、以下のそれぞれの役割を積極的に果たしていくことが求められています。
 
○区民
 「する」「みる」「支える」の3つのスポーツの関わり方を通じて、一人ひとりが生涯を通じて、気軽にスポーツに親しみ、豊かなスポーツライフを構築していくことが求められます。
 これまでスポーツを行っていなかった区民は、身近な場所で体を動かすことや、「みる」スポーツ、「支える」スポーツへの参加を含めて、スポーツに何らかの形で参加するきっかけを持つことが求められます。
 
○町会・自治会
 それぞれの地域で個性や工夫をこらした、地域住民が参加しやすいスポーツ大会やイベントの開催が求められます。また、スポーツ活動を通じて、地域住民のコミュニケーションが促進され、スポーツによる安全で活力のあるまちづくりの推進が図られます。
 
○商店会
 地域住民が参加しやすいスポーツ大会やイベントの開催が求められます。既に区内の各地で、地域の個性や工夫をこらしたスポーツイベントが開催されています。
 
○スポーツ・レクリエーション団体
 多世代、多様な種目のスポーツが楽しめる活動機会の提供、スポーツ教室やイベントの開催などによるスポーツ活動の拡充が求められています。
 
○プロスポーツ・企業スポーツ団体等
 トップアスリートの地域交流、学校訪問などを通じて、スポーツ活動へのきっかけづくり、地域の競技力の向上などへの貢献が求められます。チーム・選手が活躍することは、区民に夢や感動を与え、区全体のスポーツ気運の醸成につながります。
 また、企業は、社員が日常的にスポーツ活動をできるような取組を行うことが求められます。
 
○民間スポーツ施設
 地域のスポーツ・レクリエーション団体や公共スポーツ施設などとの連携を図り、区民に対して、より良いスポーツサービスを提供していくことが求められます。
 
○幼稚園・保育所・小学校・中学校・児童館・子ども中高生プラザ等
 幼稚園・保育所での生活や遊び、小学校・中学校の体育の授業や運動部の活動、児童館・子ども中高生プラザでのスポーツ・遊びは、子どもの体力・運動能力の向上を図るとともに、生涯にわたりスポーツに親しむきっかけを作り出す重要な役割が求められます。
 
○高等学校、大学
 生徒や学生のスポーツボランティアへの参加、学内の体育・スポーツ施設の開放など、地域住民に開かれた学校として、スポーツの推進に向けて積極的に働きかけることが求められます。
 
○スポーツ推進委員
 住民の身近な立場で、地域住民のニーズに合わせた、スポーツの普及、実技の指導、助言などを積極的に推進していくことが必要です。
 また、地域の住民や団体とスポーツ指導者の調整など、区内の人材や団体のニーズを把握し、調整・コーディネートしていく役割が求められています。
 
○(公財)港区スポーツふれあい文化健康財団、(一財)港区体育協会
 区のスポーツ事業の担い手として、行政との役割分担を明確に認識し、体育・スポーツに関する情報提供や自主事業・イベントの実施など、区民のニーズに沿ったスポーツ事業を展開する必要があります。
 行政との連携を図り、区のスポーツ施策の方針を共有して、協働によって区のスポーツのさらなる推進を図ります。
 
○港区(行政)
 区民がいつでも、どこでも、誰でも、スポーツができるよう、情報の提供や活動の場、機会の充実など、区民のスポーツ活動の支援やスポーツ環境の整備を行っていきます。
 地域の特性を生かしたスポーツ事業の実施に向け、各総合支所との連携を強化するほか、高齢者福祉、障害者福祉、健康推進、子育て、学校教育など、庁内関係部局ともスポーツを視点とした連携を図り、スポーツ事業の推進を図ります。