1.子育て支援に関するこれまでの取組み

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 港区では、港区次世代育成支援対策行動計画(平成17年度~21年度)において計画計上した施策を着実に実施してきました。あわせて、国の動向や関係法令の改正、急激な経済状況の変化に対応するとともに、区役所・支所改革の実施、人口増加に伴う年少人口の急増など、前期行動計画の策定後の環境変化に対応するべく、新たなテーマや緊急に取り組むべき課題解決に向け、様々な施策を進めてきました。
 まず、港区では就学前児童数の急増に伴う保育園待機児童の解消に向けた認可保育園の整備、改築、認証保育所の誘致、緊急暫定保育施設の整備を実施しました。また、在宅子育て家庭への支援策として、一時預かり事業、ショートステイやトワイライトステイ事業を実施するとともに、身近な場所で親子が気軽に集い、情報交換や子育て相談、交流ができる場所として、子育てひろばの充実を行いました。
 地域における子どもの居場所・活動場所の確保として、各地区に子ども中高生プラザの整備を進めるとともに、放課後児童育成事業(放課GO→)の推進や児童館、学童クラブの適正配置など、総合支所を中心として、身近な地域での子育て支援の総合的な施策を推進してきました。
 また、ひとり親家庭への支援、医療費助成や経済的支援の充実を図るとともに、家庭相談センターを設置し、ドメスティック・バイオレンス(DV)2被害者への相談、対応や緊急一時保護など、すべての子どもが健全に成長できる家庭環境の整備に取り組んできました。その取組みの一つとして、子どもに対する虐待の急増を背景に子ども家庭支援センターの充実を図ることによって、虐待の予防、早期発見、虐待被害児童の保護活動を充実しました。また、子ども自らの育ちの促進と一人の人間としての権利を確保するため、様々な場面で子ども自らが参画する仕組みづくりを行いました。
 
 区役所・支所改革を契機に、総合支所と連携した地域での交流活動の推進や地域住民や小・中学校、大学、企業と協働した子育ち、子育ての取組みを進め、子どもの育ちを支援するネットワークの確立をめざした多様な事業を実施しました。


2 ドメスティック・バイオレンス(DV):(元)配偶者や(元)恋人など親密な関係にある人からの暴力。心理的、経済的な暴力を含みます。被害者の多くは女性です。