事業内容
○教育相談事業
一 来所教育相談
子供のしつけ、学校ぎらい、登校拒否、言葉の遅れ等教育上の悩みや心配ごとに、心理療法や面接相談を行うとともに必要に応じて諸検査を行ったり、専門機関への紹介をしたりする。
二 電話教育相談
来所を必要としない教育全般に関する相談について専門的視点から教育相談を行う。
三 教育相談特別協議会
教育相談員、充て教育相談員及び電話教育相談員で構成し、各相談事例をもとに、相談活動の在り方を協議し講師の指導助言を受ける。
四 教育相談講習会(初級)
教育相談の理論と技能の基礎を履修し学校における教育相談活動の充実をはかる。
五 カウンセリングセミナー(中級)
学校・家庭で起きる児童・生徒の諸問題を理解して指導するため、教育相談の理論と技能を長期的かつ体系的に履修し、学校における教育相談活動の一層の充実と向上を図る。
○調査研究事業
一 研究室活動
(一) 目的
・未来への展望に立ち、幼稚園・学校教育の向上・発展を期して港区の教育の今日的課題を踏まえた先進的・実践的な教材の研究・開発を行う。
・研究・開発によって解明された内容を区内の学校(園)に還元するとともに、学校(園)からの指導上の相談に応ずる。
・研究・開発によって作成された教材・資料等を学校(園)に提供するとともに、教育センターの学習資料・教材センターとしての機能を充実させる。
(二) 研究室の編成
次の六研究室を設置する。各研究室は、それぞれのテーマで活動を行う。
パソコン利用研究室(小学校)
学習用ソフトウェアの検討と効果的な活用法
パソコン利用研究室(中学校)
各教科におけるパソコンの効果的な活用法
コンピュータ研究室
学校におけるパソコンの効果的な活用法
幼児教育研究室
遊びを豊かにする指導法の研究
国際理解教育研究室
国際理解教育の充実と推進に関する研究
学校不適応研究室
学校不適応問題についての研究
二 教育経営協議会
本協議会では、当面する教育経営上の諸問題についての研究協議を行い、会員相互の資質向上を図ることを目的とする。
三 学校教育講座
学校と家庭・地域の連携を深めた教育を推進するため、学校教育の現状や、子供の発達課題、家庭・地域での教育の在り方等について区民の理解を得る。
教育センターの調査研究の成果について、一般区民に還元する機会の一つとする。
四 パソコン実技研修会 |
目 的 | 月 日 | コース | 内 容 |
パソコンを効果的に利用するための技術の向上を図るとともに、コンピュータに対する理解を深める。 | 七・二七~二九 (水)~(金) | 初 級 | パソコンの起動方法、フロッピィディスクの扱い方、パソコンによる文書作成など。 |
八・一~三 (月)~(水) | 中 級 | Aコース‥ロゴライター実技を中心に Bコース‥参加者の希望する内容 Cコース‥MS-DOSの初級及びハードディスクの取り扱いなど |
五 充てコンピュータ技術相談員制度
・教員のパソコン操作技術やソフトウェアに対する理解を深めるため各学校からの技術相談に応ずる。
・期間は五月から三月まで(八月を除く)とし、毎月二回、曜日を定めて行う。
・相談時間は午後四時三十分から六時三十分までとする。
・充てコンピュータ技術相談員はコンピュータ研究室員を充てる。
六 学習資料・教材センター(平成四年度新設)
新学習指導要領に基づいた学習指導を推進していくため、新たに設定された内容に対応する教材教具等についての情報を中心として収集するとともに各学校に積極的に情報を提供する。
○情報資料事業
一 教育情報整備
教育センターにおいて、研究報告書等の教育情報を整備し、その活用を図ることにより教育内容の充実や教員の資質向上を図る。
二 教育史資料の収集・保存と教育史資料編編纂
三 新聞情報等の掲示・保管
新聞報道等による教育情報を掲示し、学校教育に活用する。また港区教育関係記事については、教育史資料化する。
四 研究専門図書の整備
教育センターが研究等に必要な専門図書を計画的に整備し、区立学校(園)の教員を対象にその活用を図り、併せて教員の資質向上に努める。
五 視聴覚センター
(一) 視聴覚教材審査委員会
視聴覚教育振興の一環として、視聴覚教材(十六mm・VTR等)の選定を計画的に行いその効果的な活用を図る。
(二) 視聴覚実技夏期講習 |
目 的 | 月 日 | コース | 内 容 |
視聴覚機器及び教材についての知識と実技を研修し教育活動の中で効果的活用を図る。 | 八・三(月) 八・四(火) 八・五(水) | 初 中 級 | 操作実技に関する基礎的技能、自作教材作成の理論と基礎的技術を習得する。より高度な撮影技法・編集技法と理論を習得する。 |
(三) 視聴覚ライブラリー
学校教育において利用される視聴覚用機器並びに十六mm・VTRソフトウェアを幅広く保持し、学校の必要に応じて貸出し、教育効果の向上に資する。
・貸出フィルム・ビデオ
(平成六年三月三一日現在) |
教科 | 保有数 | 教科 | 保有数 | 教科 | 保有数 | |||
16ミリ | VTR | 16ミリ | VTR | 16ミリ | VTR | |||
社会 | 一四三 | 九二 | 保健体育 | 四四 | 六五 | 動画 | 一四七 | 一 |
理科 | 一六九 | 二九 | 国語 | 八 | 七 | 国際理解 | 二一 | 三二 |
算数・数学 | 三 | 一 | 外国語 | 〇 | 五 | その他 | 〇 | 三四 |
音楽 | 四 | 二五 | 道徳 | 三一 | 二〇 | 生活科 | 〇 | 四 |
図工・美術 | 三 | 〇 | 特別活動 | 二〇 | 六 | 合計本数 | 六〇六 | 三三四 |
技術・家庭 | 三 | 一三 | 安全 | 一〇 | 〇 | 九四〇 |
教材として、毎週月・水・金曜日の午後に学校(園)に配送。
・貸出し機器
16ミリ映写機 一体型ビデオカメラ(八ミリ・VHS‐C)
スライド映写機 ビデオカメラセット(ベータ)
OHP ビデオテープレコーダー(ベータ)
スクリーン ビデオプロジェクター
六 教育写真・教材展 |
目 的 | 月 日 | 内 容 |
学校教育の中で工夫され、作成された様々な教材・教具・学校や学級で発行された通信教育活動の写真などを一堂に展示し、鑑賞し合い、今後の教育活動の向上に資する。 | 一一月初旬 | テーマ未定 自主作成展示物 写真、学級(学年)通信 教材、教具、VTR等 |
七 国際理解資料室
国際化の進展に対応するため、国際理解教育にかかわる情報・資料や、海外の小・中学校で使用されている教科書等を収集・整備し、学校教育への有効な活用を図る。
八 サービス事業(昭和六十二年度より始める。平成元年度から現在の仕組となる。)
カラーコピー機、印刷製本機・VTR機器等を設置し、その活用のためのサービスを行うことで、各学校(園)の教材作成等に積極的な援助をし、本区の学校教育の充実を図る。
(一) カラーコピー
電話による予約後、来所または交換便を利用する。
(二) 印刷製本設備
電話によって予約する。操作は原則として来所した者が行う。
・印刷機 ・紙折り機 ・丁合機 ・製本機
(三) VTR教材作成設備
電話による予約後、来所をし、操作は来所した者が行う。
(『指導室・センター要覧』平六)