港区立学校統廃合調査委員会の答申

  昭和三十八年四月六日
                         港区立学校統廃合調査委員会
                             委員長 横 山 勝 二
 
 港区教育委員会
  委員長 五味原 松太郎殿
   答申書提出について
 本委員会は、昭和三十七年十月九日諮問された事項について、別紙のとおり答申書を提出いたします。
   答  申  書
昭和三十七年十月九日当委員会に諮問された件につき左の通り答申いたします。
桜田、南桜、西桜の三小学校は原則として統合し、新たに同通学区域内に新設校を設置することがのぞましい。
 尚、新設校設置にあたつては、左の事項を留意されたい。
 
一、新設校設置の場所は、同通学区域の中心にあたる南桜小学校跡並びに隣接の南桜公園を合せた場所に設置する。
二、この新設校は、十分な規模、施設をもつモデルスクールとする。
三、新設校の校名は、当該学校関係者の意見を十分参しやくのうえ決定する。
四、新設校は、交通ひんぱんな地域にあるため、児童の通学には十分安全を確保するような処置をとる。
五、新設校は、これ等の施設を完備し、昭和三十九年四月一日より開校する。
 
以上、同地域の学校教育に万全を期するため統合を実施することにしたが、桜田小学校については、特別な地域にあり、種々の問題等もあるので、実施に際し、特別の考慮をはらうことがのぞましい。
尚、統廃合の主旨は、あくまで、よりよい、環境のもとで、教育活動が行なえることを目的としているため、その対象校が二校であつても三校であつても、統合の条件にかわりはないことを申し添える。

(港区教育委員会資料)