2 基本構想・基本計画の教室構成と運用

22 ~ 23 / 75ページ
 基本構想・基本計画の教室構成について、各教科について教科又は系列教科の学習センターを形成し、学級活動・授業・学習が可能な学級室を整備し、音楽、家庭については高陵中学校の現在の教室数を満足することを基本とすると、次のような構成・運用を考えることができます。
 ・国語:2教室及び学習活動が可能なメディアスペース(多目的スペース)により構成。
 ・社会:2教室及び学習活動が可能なメディアスペース(多目的スペース)により構成。
 ・外国語:2教室及び学習活動が可能なメディアスペース(多目的スペース)により構成。
 ・数学:2教室及び学習活動が可能なメディアスペース(多目的スペース)により構成。
 ・理科:2教室、準備室及びメディアスペースにより構成。
 ・音楽:声楽系学習と器楽系学習との2教室、準備室、メディアスペースにより構成。
 ・美術:1教室、準備室、メディアスペースにより構成。
 ・技術:1教室、準備室、メディアスペースにより構成。
 ・家庭:被服室と調理室との2教室、準備室、メディアスペースにより構成。
 ・保健体育:体育室等、運動場により対応。
 ・道徳、特別活動(学級活動)等:学級室により対応。
 ・総合的な学習:学習の内容・目的により、メディアスペース、学校図書館・視聴覚・コンピュータ室、教科の教室、特別教室によります。
 ・選択教科等:2又は3室の共通教室。共通教室は、2教室で授業時間割を組むには支障ありませんが、これを3教室としますと、学級数を12学級とする必要が生じた場合に、この3教室を学級室に当て、国語・社会・英語・数学のメディアスペース(多目的スペース)を、あるいはここに少人数学習教室を設けて選択教科等に当てるという転換を行うことができます。
 
 このような構成・運用の特色は、学校運営方式に関連してすでに指摘されていることを含め、次のように整理されます。
① 各教科について、教科にふさわしい学習環境を整えることができます。
② 教室とメディアスペースが一体化し、メディアがあらかじめ備えられあるいは用意された学習環境で、教師と教師が協力し合う授業、目的に応じたグループ学習など、いろいろな学習形態を展開することが可能となります。
③ 教科にふさわしい学習環境に向かうことで、生徒の学習意欲が高まります。
④ 学級専用の学習と生活の場のあることが、生徒の心身に安らぎをもたらし、生徒指導に寄与します。(学級室については先行する学校がなく、④にはこれまでの教科教室型運営方式の学校で問題とされたことに対する解決策の趣旨が込められています。)
 
 なお、9学級の場合と12学級の場合とで面積を比較してみますと、上述の転換の考え方をとれば、1学級室プラス廊下分程度のちがいがあることになります。