3-4 複合施設について

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 近年、学校と地域が連携する施設のあり方や運用の必要性に対する認識が高まり、学校と図書館、生涯学習施設、生涯学習関連施設、社会教育施設、体育・スポーツ施設等との複合化が、施設間の共同利用・相互利用により学習環境の高機能化・多機能化を図り、校地を有効に活用する方策として全国的に広く取り組まれています。
 このような学校施設との複合化の効果を期待しやすいとされる図書館・生涯学習施設等、スポーツ関連施設については区全体にわたり整備が進められてきていますが、通学区域によって異なる次のような事情を読み取ることができます。
① 図書館・生涯学習施設等とスポーツ関連施設の両方がある。
② 図書館・生涯学習施設等はあるが、スポーツ関連施設はない。
③ スポーツ関連施設はあるが、図書館・生涯学習施設等はない。
④ 両方ともない。
 高陵中学校の通学区域は、上記の「③スポーツ関連施設はあるが、図書館・生涯学習施設等はない」に該当します。またスポーツについては、既に屋内運動場・運動場等の開放によって地域のニーズへの対応が行われてきています。そして、高陵中学校において新しく屋内プールが整備されて開放利用に供されれば、地域のニーズに対しさらに高度に応えることができることになります。
 図書館・生涯学習施設等のうち図書館については、学校図書館を開放して生涯教育に寄与していくこととされています。また生涯学習施設等については、講習会、講演会、各種発表会などが可能な多目的小講堂を整備して地域利用に供するとともに、学校もまた発表会や練習活動、講演会、卓球、ダンス等に活用していくことが、生涯学習活動や学校の特別活動や体育を活性化し、学校と地域の連携を進める方策として考えられます。
 また屋内運動場等が一時避難施設となることを想定し、すでに設置されている防災備蓄倉庫及び防災情報設備を引き続き整備していくことも複合化のひとつとして位置づけられます。
 
 中学校や小学校で、学校施設と地域図書館や生涯学習施設等の複合化が増えてきています。中学校では、釧路市立鳥取西中学校(図書館があるコミュニティセンター)、栃木市立南中学校(生涯学習施設)、市川市立第七中学校(多目的小ホールや会議室がある公会堂)、文京区立茗荷台中学校(生涯学習館)、杉並区立高井戸中学校(図書館)、滑川市立滑川中学校(生涯学習センター)、京都市立大原野中学校・七条中学校・八条中学校(コミュニティホール)、明石市立大久保北中学校(コミュニティセンター)などがあります。