2 校務空間等の計画方針

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(1) 職員室、校長室、事務室まわり
① 職員室、校長室、事務室、ゲストティーチャー室(GT室)、相談室、2応接室、会議室、印刷・用品室等が校務センターとしてのまとまりを持つように計画し、校務センター内ではスクリーン又は軽易な構法の壁による間仕切りを想定します。
② 職員室は、全教員の机の配置、休憩スペース、放送コーナー、給湯コーナー、更衣ロッカースペース、予定白板、掲示板、文書等収納戸棚(造り付け)、設備操作盤、手洗い設備の設置、廊下等通過スペースに対してガラススクリーンで間仕切ることを想定した計画とします。
③ 校長室は、執務スペース、応接打合わせスペース、収納戸棚(可動)スペースによる構成、白板、掲示板の設置を想定した計画とします。
④ 事務室については、玄関・昇降口、校長室との隣接又は関連性に配慮し、執務スペース、打合わせスペース、収納戸棚(造り付け及び可動)スペースによる構成、白板、掲示板、給湯設備の設置を想定して計画します。
⑤ 職員室、校長室、事務室より登下校の生徒、外来者を視認できる平断面構成を検討します。
⑥ 数人のゲストティーチャーの控え及び休憩の場として、ゲストティーチャー室(GT室)を職員室及び事務室との近接関係に配慮して計画します。
⑦ 進路相談等のために2相談室を、職員室に近接させて計画します。相談室は、相談スペース、収納戸棚(可動)スペースによる構成、パソコン、ビデオ・テレビの活用を想定した計画とします。
 相談室については、メディアが集積される学校図書館(図書室)に関連づけることも検討します。
⑧ 数人の来客の応接が可能な2応接室を計画します。
⑨ 40人程度の会議が可能な会議室を計画します。会議室は可動間仕切りにより分割することができ、それぞれについて白板・映写スクリーンを設置することを想定します。
⑩ 印刷・用品室を職員室に近接させて計画します。印刷・用品室については複数のコピー機、作業机、収納戸棚(造り付け及び可動)の設置を想定します。
⑪ 更衣ロッカースペースの男子用と女子用との区画は、更衣ロッカー及びスクリーンによることを想定します。
 
(2) 保健室、カウンセリング室まわり
① 保健室を、運動場からのアプローチを考慮して計画します。
② 保健室は、執務スペース、処置スペース、2ベッドの休養スペース、収納戸棚(造り付け及び可動)による構成、白板、掲示板、洗面器、地流しの設置を想定した計画とします。また保健室内にシャワーブース、トイレ、及び予備ベッド等を収納する器具庫を計画します。
③ カウンセリング室は、保健室に近接させ、3、4人による面談、ビデオ・テレビの活用を想定します。
 
(3) PTA室
① PTAの事務、小会合、及び学校ボランティアの控えの場として、PTA室を計画します。PTA会議には教職員の会議室(前出)を当てることを想定します。
② PTA室は、事務スペース、会合スペースによる構成、白板、掲示板、給湯設備・流し、収納戸棚(造り付け)、更衣ロッカーの設置を想定した計画とします。
 
(4) 給食室まわり
① 全生徒への給食を可能とする給食室(食品庫を含む給食厨房)を、材料の搬入、厨芥の搬出、器材の搬出入を考慮して計画します。
② 給食室に関連して、事務室、休憩・更衣室、トイレ、シャワー室を計画します。
 
(5) 主事室
① 用務及び警備担当の主事の控え・休憩及び軽作業の場として主事室を計画します。
② 主事室については、休憩スペース、軽作業スペース、更衣ロッカースペース、収納戸棚(造り付け)スペースによる構成、給湯・流し、洗面器、テレビの設置を想定します。
 
(6) 収納スペース
① 予備の校具・家具、一時的に保管する不要品等を収納する倉庫を、搬出入を考慮して計画します。
② 展示品倉庫を計画します。
③ 屋外作業のための用具・器具を収納する屋外倉庫を計画します。
 
(7) 設備機器スペース
① 給排水設備、熱源設備等のための機械室、受変電設備のための電気室を、機器の搬出入を考慮して計画します。
② 受水槽設備については、屋外設置及びマンホールにより出入する地下の受水槽スペースへの設置、受水槽室への設置を比較検討します。
③ 地下に設けられる設備機器スペースについては、異常降雨による冠水時の浸水を防止するため、採光窓を廃し、換気開口は換気シャフト等により安全なレベルに設ける計画とし、さらに土に接しない外壁についても防水対策を施し、室内側の防水処理、出入り口まわりの水密化などを想定します。