3 生活空間の計画方針

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(1) 多目的ホール
① 多目的ホールを、食事と交流の場、教科の学習や特別活動に伴う集まりの場として、地域利用も想定して計画します。
② 多目的ホールは、生徒の食事については1学年による利用を考え、教職員の同時利用を含めて約125席まで可能な広さとし、映写スクリーンの設置、ビデオ・テレビの活用を想定します。
③ 多目的ホールについては、開放利用を想定し、学級室群、教科の教室・メディアスペース群、学校図書館(図書室)・コンピュータ教室のまとまり、特別教室・メディアスペース群、校務スペースに対して区画を形成できるように計画します。
 
(2) 昇降口、玄関
① 昇降口を、南側道路による登下校が円滑に行われるように計画します。
② 職員外来用玄関は昇降口と同じ空間に設け、履物入れやスクリーンにより区画する計画とします。生徒の出入り口と別に職員外来用出入り口を想定します。
③ 昇降口、玄関、傘立て、履き物入れを、明確な履き替え線が形成されるように配列することを想定します。
④ 昇降口、玄関の履き替えスペースについては、段差なしの面履き替えを想定し、ポーチ先端については車椅子に支障がない段差を設け、登下校経路については高低差に対してスロープにより対応します。
⑤ 昇降口・玄関に関連づけて展示スペースを計画します。
 
(3) 生徒トイレ、職員外来トイレ
① トイレについては、外気に接して採光窓を設け、トイレ入り口にはドアを設けないことを原則とし、ドライシステムを想定します。
② 校舎に設ける生徒トイレについては、各階で学級教室群及び教科の教室・メディアスペースと特別教室・メディアスペースとに設けることを原則とし、生徒数に応じた適正な数の衛生器具の配置、清掃用具の収納を想定した計画とします。
③ 多目的トイレを各階に計画します。
④ 職員外来トイレは、校務スペースに関連づけ、適正な数の衛生器具の配置、清掃用具の収納を想定した計画とします。
⑤ 生徒、教職員共用の屋外使用のトイレを計画します。
 
(4) 廊下、階段、エレベーター
① 廊下、階段を、円滑で安全な日常の移動、及び災害時における運動場への速やかな避難を目指して計画します。
② 廊下については、曲がり角の安全性を考慮し、ニッチやアルコーブなどゆとりある空間構成にも配慮して計画します。
③ 階段については、自然採光、通風、危険の少ない構成形態など、屋内の居住性、日常ならびに災害時の安全性を高めることを考慮して計画します。
④ 障害者及び高齢者の利用を主たる目的として、エレベーターを設置します。
⑤ 廊下、階段、エレベーターに伴うホールに、学年別に掲示設備(掲示板又は掲示が可能な壁面)の設置を想定します。