1 計画主旨

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 すべての個別空間の計画方針及び配置計画の比較検討を踏まえて配置A案及びB案の両案についてそれぞれ平面・断面計画を検討するに当たり、計画全体に基本的な影響を持つ計画方針を改めて整理し計画主旨としてまとめておくことが必要であり、重要なことと考えられます。
 
計画主旨
① 各教科の教室とメディアスペース及び各特別教室とメディアスペースが、学級室のまとまり及び学校図書館を中心とする位置関係となるような階構成を目指します。
② メディアスペースは、利用性を高めるため、オープンスペースとして計画します。
③ 学級室については、学年ごとのまとまりを持つように計画します。
④ 国語、社会、数学のメディアスペースは、将来必要なときに1学級の授業を展開できる形態で計画し、これが困難な場合には共通教室を多くすることを検討します。
⑤ 共通教室を各学年の学級室のまとまりに含めるとともに、他の学年が使用しやすい位置に計画します。
⑥ 系列化の趣旨と校舎の平面形状(平面形と大きさ)の必然性により、2つの教科の教室とメディアスペース又は特別教室とメディアスペースを一つのまとまりとして計画することが必要となります。この状況に対し、社会・英語(国際理解)、被服・調理(家庭)の組み合わせを想定します。
⑦ 技術室は、他室への振動・騒音の影響の軽減を考慮した配置とします。
⑧ 音楽室については、他室および周辺への騒音の影響の軽減を考慮して配置します。
⑨ 運動場を整形化し、僅かでも現在より面積が大きくなることを目指します。
⑩ 職員室、校長室、保健室から運動場を視認しやすい平面・断面構成を検討します。
⑪ 事務室、職員室から昇降口・玄関を視認しやすい平面構成を検討します。
⑫ 屋内運動場、屋内プール、多目的小講堂については、開放利用・地域利用に際し利用者が、開放されない部分を通過しないでアプローチできる計画とします。
⑬ 開放利用が想定される特別教室・メディアスペース(理科室・メディアスペースを除く)、学校図書館、多目的ホール、屋内運動場及び屋内プールについては、これらを開放ゾーンとして、学級室、国語・社会・数学・英語・理科のゾーン及び校務センターに対し区画できるように計画します。
⑭ 多目的小講堂に出入するための出入り口・廊下・階段の幅員について、東京都建築安全条例で集会場に対して求められる条件を充たす計画とします。
⑮ ユニバーサルデザインの基本的なあり方として、エレベーターにより各階に到達できるように計画し、また必要な多目的トイレを設けます。