(仮称)芝浦第二小学校はみなとパーク芝浦に隣接することから災害時には、救援物資等の集積場所として、みなとパーク芝浦と連携を図り、また、避難所で活動する職員等の水、食料、毛布等を保管できる備蓄倉庫約140m2確保します。
避難所(体育館、多目的室(ランチルーム)及び多目的ホール)の合計面積(約1,250m2)から地域防災計画の避難所有効面積算出基礎(学校)をもとに算出すると避難者収容可能面積は、約1,023m2となり、(仮称)芝浦第二小学校の長期(発生後3日間)避難者の受入れ可能人数は、約620人となります。(1,65m2/人以上確保)
新設校であることから、将来的な人口増加を踏まえ、みなとパーク芝浦と一体的な避難所として整備をします。
災害時の地域防災の拠点として位置づけ、照明・コンセントや空調・給水設備等が利用できるよう自家発電設備(72時間対応)による電源供給を行える計画とします。
給水系統は飲料水と雑用水系統の2系統とし、長期間の断水時にプールの水をトイレ洗浄水など雑用水として利用できるよう計画します。
港区の浸水ハザードマップによると、計画地は、下水道や河川の排水能力を大きく超える激しい雨が降った場合においても浸水の危険性はない地域に指定されています。
街区の一部はGL+0.2m~0.5mの浸水するおそれのある地域に該当しており、隣接しているみなとパーク芝浦同様に、東海豪雨レベルで最大、GL+0.2m~0.5mの浸水の危険があることから、建物1階レベルはGL+0.6mに設定しています。
新設校舎においても、みなとパーク芝浦と同様に1階レベルをGL+0.6mとし、安全に配慮した計画とします。
みなとパーク芝浦では、津波、高潮、東京都防潮施設が機能しなくなった場合等に備え、1階が浸水しても非常用発電機が7階にあることから、保安電源を長時間にわたり、供給可能な計画としています。
新設校舎においても、2~4階に普通教室を配置し、3階に職員室を配置することで児童の安全を確保するとともに、6階に非常用発電機を設置することで、保安電源を長時間供給し、避難所に影響のない計画としています。

港区浸水ハザードマップ
1)災害時の児童への配慮
災害時に親が迎えに来るまで待機している児童に配布するため、毛布、ライスクッキー、飲料水、簡易トイレ、アルファ化米等を備蓄します。
2)備蓄倉庫
備蓄倉庫は8階に設け、備蓄品は避難所(P58参照)へ非常用エレベーター等で運搬する計画とします。
備蓄倉庫の面積は、長期避難者の水、食料、毛布等を保管できる面積約100m2を確保します。
3)災害時対応トイレ
災害時に使用可能なトイレは、普通教室のある2階~4階、また、避難所となる5階及び7階に配置し、停電時でも利用できるよう非常用電源を供給します。
4)デジタルサイネージ
避難所の情報発信として、デジタルサイネージ、ペーパーサイネージ等の機器を人目に付きやすい1階昇降口に設置します。
災害時には、みなとパーク芝浦の避難所の情報等も発信し連携を図ります。
デジタルサイネージは、平常時の学校運営でも活用できるように、小学校の運用側で操作可能な仕様とします。
(2)避難経路の基本的な考え方
避難経路は、万一の際にも円滑に避難ができるよう、日常動線を中心として計画します。
災害時にも安全に避難できるよう、広い廊下幅と明確な階段配置により、2方向避難経路を確保します。
(3)災害時の運用
