また、エコスクールの3つの考え方に留意し、環境を考慮して整備された学校施設とすることで地域のエコ活動の模範となり、港区全体での地球温暖化対策に貢献する計画とします。

■事例
風の流れを活かす(自然通風、エコタワー)、太陽の恵みを活かす(自然採光、太陽光電池)、水の再利用(雨水利用)、緑を活かす(屋上・テラス緑化)等の総合的対策によりライフサイクルCO2を削減する。
(1)校舎そのものが環境対策の生きた教材
太陽光発電や風力発電など、様々な環境対策に取り組んでいるみなとパーク芝浦を教材として、環境に関する知識や理解を深めるとともに、日常生活におけるエネルギー消費の実態を知り、児童の工夫・実践を通じて環境学習の意欲を高めるようにします。
■事例
・外気温度・室内温度等の条件により、液晶画面などに自然換気有効/無効を表示。
・達成された削減電力量(CO2量)を木の本数等に換算したものを表示し、削減努力がわかるシステムの導入。
(2)再生可能エネルギー
新設校舎では、みなとパーク芝浦で取り組んでいる地下水を利用した地域冷暖施設の利用や太陽光発電の再生可能エネルギーの使用について検討します。
(3)省エネ計画
東京都建築物環境計画書制度に基づき、環境負荷低減の施策を実施します。
【具体的な省エネメニュー】
・LED照明
・人感センサー・明るさセンサーによる照明制御
・自然換気(階段室型ソーラーチムニー)
・自然採光
・全熱交換器
・ポンプインバータ制御による搬送動力低減
・熱源水の大温度差送水
(4)みなとモデル二酸化炭素固定認証制度に基づく木質化
校舎の内装・家具等において、積極的に木質化を図ります。「みなとモデル二酸化炭素固定認証制度」において、「★★認証」の取得を目指し、港区と「間伐材をはじめとした国産材の活用の促進に関する協定」を締結した自治体から産出された木材を優先的に活用します。
(5)緑化計画
「港区みどりを守る条例」に基づいて、みなとパーク芝浦を含めた敷地全体の緑化を確保し、周辺景観の向上や緑量確保に貢献します。
(6)近隣に配慮した工事計画
山留、杭の施工方法、隣接する宅地・道路等への影響抑制、工事車両動線等、工事に伴う騒音や振動等に十分配慮した工事計画を検討します。
(7)再生資源の活用及びリサイクル
廃棄資材を再利用した建材など、リサイクル材料を積極的に活用します。内装の一部に、再生木材の利用や外構においては舗装材やブロック舗装材、構造躯体ではコンクリート(杭部分の高炉セメント)等への採用を検討します。