3-5 小規模多機能型居宅介護施設の概要

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(1)小規模多機能型居宅介護施設について
 小規模多機能型居宅介護施設とは高齢者の状態や希望に応じて「通い」「訪問」「泊り」を組み合わせた介護サービスを提供する施設です。高齢者が住み慣れた地域で安心して住み続けられるよう、港区基本計画(平成27年度~平成32年度)では、民間活力を活用し、既存施設を含め8か所となるよう各地区に1~2か所の小規模多機能型居宅介護施設の整備を計上しており、芝地区においては1か所の整備を予定しています。
 平成27年3月の港区人口推計によると港区の高齢者人口は増え続け、芝地区の高齢者人口も平成27年の7,351人から平成38年には8,067人まで増加する推計となっており、要介護認定者の増加も見込まれます。
 在宅での安全・安心な生活を支援するとともに在宅介護を支える家族の負担を軽減することを目的に、高齢者が住み慣れた地域社会のなかで、可能な限り自立して生活が続けられるよう支援を行う地域密着型の小規模多機能型居宅介護施設を整備します。
 区では介護保険制度の発足以降、介護保険報酬で運営される高齢者福祉施設は、利用者サービスの向上と効率的な運営を図るため、民間事業者の持つ豊富な知識や経験を活かした民設民営方式での整備・運営を行っており、当地に整備する小規模多機能型居宅介護施設についても民設民営とします。

■小規模多機能型居宅介護施設イメージ

(2)対象者について
  港区民で要介護1~5の人
  ※事前登録制になります。
(3)開設日について
  無休です。
(4)定員について
  1)登録定員 29名(予定)
  2)通い 1日 18名(予定)
  3)宿泊 1日 9名(予定)
(5)内容
  1)ケア(入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の世話及び機能訓練)
  2)人員配置 介護・看護職員
 ・日中:通いの利用者3人に1人+訪問対応1人
 ・夜間:泊りと訪問対応で2人
 ・「通い」「訪問」「泊り」どのサービスを利用しても、顔なじみの職員がケアを行います。
  3)設置基準
 ・通いの利用者1人当たり3m2以上
 ・泊りは7.43m2以上でプライバシーが確保できるしつらえ
 ※当地に整備する施設の床面積については、概ね400m2となります。
(6)整備状況について

 

 

■施設イメージ:ありすの杜 きのこ南麻布 ※1階部分、約293m2


■施設イメージ:こゆらり高輪 ※3階部分、約375m2

(7)小学校・幼稚園の通学・通園時間と小規模多機能型居宅介護施設の送迎時間について
 各施設の通学・通園、小規模多機能型居宅介護施設の送迎時間を整理すると以下の表の通りです。小規模多機能型居宅介護施設の朝の送迎は、9時に施設を出発し、最初に施設に戻ってくる時間は9時30分頃です。夕方の送迎は16時に施設を出発し18時頃に終了の予定です。
  小規模多機能型居宅介護施設の送迎時間と小学校・幼稚園の子どもたちの通学・通園時間が重なるのは16時から18時頃です。

 

(8)迂回ルートの使用
 小規模多機能型居宅介護施設の送迎は、通学・通園時の安全性をより高くするため、正門周りを避けて「迂回ルート」(青線部)を運行します。

 

(9)歩道の安全確保・見守り対応
  1)歩道の安全確保
 ・子どもたちの通学・通園と小規模多機能型居宅介護施設の送迎動線が重なる西側道路には、カーブミラーや赤色灯を設置し、児童・園児に対する安全対策を行います。
  2)小規模多機能型居宅介護施設の見守り対応
 ・小規模多機能型居宅介護施設の事務室は送迎車の出入に際し、すみやかに外に出て見守りができる配置にします。