基本構想に基づき、各機能のつながりや関係性に配慮します。
1)良好な室内環境の確保
・教室・保育室は、自然採光や自然通風を積極的に取込みます。
・教育活動上、より良い快適な室内環境性能(安全性、音・光・熱環境)を確保します。
2)明確なゾーニングとわかりやすい動線
・普通教室は日当たりの良い南側にまとめて配置します。科目ごとの特徴が表れやすい特別教室を普通教室の対面側にまとめ、児童の興味関心を引き出します。
・地域開放施設は、非開放エリアとの区画を明確にします。また、外部からアプローチしやすい位置とし、開放用玄関は児童の昇降口とは別に設けます。
・幼稚園園舎は、保育室と園庭とをスムーズに行き来できる動線を確保します。
3)安全性の確保
・吹抜けなどを設ける場合は、落下防止などの安全性に配慮します。
・災害が発生した場合の避難経路は、安全かつ迅速な避難が可能となるように、原則として、日常動線と同じ経路として計画します。
・管理諸室は、出入管理(不審者の侵入防止)や校庭・園庭の様子が分かる位置に配置し、安全管理のしやすさに配慮します。
・大勢の人が集まるアリーナや幼稚園の遊戯室から、安全に避難できるよう広い廊下と明快な階段配置により2方向避難経路を確保します。
4)フレキシビリティの高い計画
・均等なスパン割を原則として、経済的な建物とするとともに、階段室やトイレの横など、将来にわたり、間仕切り変更がない部分に耐力壁をバランス良く配置し、改修も容易なフレキシビリティの高い計画とします。
(2)バリアフリー動線の考え方
車椅子利用者等が使用しやすい施設として整備します。駐車場や敷地内通路、エレベータの設置など、移動等円滑化経路を整備します。建物内は、だれでもトイレの設置やわかりやすいサイン計画等を行います。

(3)学校の地域開放・園庭開放の考え方
学校運営と地域開放の両立をはかるため、管理しやすい開放区画を計画します。
明確な開放区画を設定することで、地域の生涯学習の場として学校施設の有効活用を図ります。
1)校庭開放
休日に、地域に開放することを想定します。
2)アリーナ(体育館)の地域開放
休日および夜間に、アリーナを地域に開放することを想定します。

3)園庭開放
園庭は未就園児や周辺の幼稚園児を対象に開放できるよう配慮し、整備します。

園庭開放イメージ図

小学校新設校舎・幼稚園新設校舎 配置・平面計画案

小学校新設校舎・幼稚園新設園舎 断面計画案、小学校新設校舎立面計画案