5-6 設備計画

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(1)設備計画の基本的な考え方
 区は、平成28年3月に「第4次港区環境率先実行計画」を策定しました。区有施設の面積あたりの二酸化炭素排出量について、平成28年度から平成32年度までの5年間で、平成24年度から平成26年度までの平均から10%削減し、毎年2%以上の削減を目指しています。
 さらに、この削減目標達成に向けた指標として、区有施設の面積あたりのエネルギー使用量を、平成28年度から平成32年度までの5年間で平成24年度から平成26年度までの平均から5%削減し、毎年1%以上の削減を目指しています。
 小学校新設校舎及び幼稚園新設園舎の設備に関しては、これらの具体的な実施計画の目標に則して、二酸化炭素排出量及びエネルギー使用量の削減を図ります。
 また、ICT環境の整備や環境学習に配慮した計画とします。
 
(2)電気設備計画
 1)多様な学習環境の創出
 ・学校の中心に図書・ICT室を一体的に設え、児童の調べ学習やグループ学習など多様な活動を支援するICT環境を整備します。
 
 2)環境共生を日常的に体験しながら学べるエコ・スクールを実現
 ・電気使用量の計測を行い、日常生活でのエネルギー消費実態を把握できるシステムとします。
 ・LED照明器具の採用や、明るさセンサー、人感センサーによる照明制御を積極的に導入し、照明負荷の削減を行います。
 ・児童が自ら削減に参加できるよう、照明の点滅は手元での手動操作を可能とします。
 ・太陽光発電システムを導入し、天候の状態と発電量が確認できる表示を行います。
 
 3)地域の生涯学習の場として、使いやすく安全に配慮した設備システム
 ・地域開放エリアと学校専用エリアと区分を明確にし、放送ブロックや照明点滅区分の計画、防災・防犯ブロックの設定を行います。
 
(3)機械設備計画
 1)自然エネルギーを活用した設備計画
 ・階段を利用した高低差換気など自然エネルギーを積極的に活用し、高い省エネルギー性を実現します。空調システムは、東日本大震災以降の電力供給の状況を鑑み、また、環境配慮、維持管理性、経済性等を考慮して個別空調方式、GHPを主体とします。災害時の対応や各室の利用実態に合わせて、EHPの併用も検討します。
 
 2)環境共生を日常的に体験しながら学べるエコ・スクール
 ・エリアごとの消費エネルギーを測定し、数値化することで学校活動による省エネルギー消費の実態を実感できるシステムとします。
 ・施設そのものを環境学習装置として位置づけ、環境システムは児童が直接見て触れることができるように設置し、実体験としての学習環境を充実させます。
 
 3)地域の生涯学習の場として、使いやすく無駄のない設備システム
 ・地域開放施設としての時間外利用に対応して、部分運転の操作性や効率のよいシステムを構築します。
 ・機器や配管の更新に必要なスペースを確保して、施設全体の耐久性を向上させます。
 
 4)機械換気設備による地下の湿気対策
 ・24時間換気設備の導入、換気設備の配置の工夫で、地下の結露防止を行います。