5-8 防災計画

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(1)防災計画の概要
 ・地震、水害、火災時等様々な災害を想定した上で、児童の安全性の確保を最優先に計画します。
 ・地域防災計画において、赤羽小学校は「区民避難所(地域防災拠点)」に指定されています。赤羽小学校の長期(発災後3日間)避難者の受入れ人数は964人、必要避難所面積は1,591m2(1.65m2/人)となっており、基準を満たした避難所面積を確保します。
 ・災害時の避難受入れ場所として、体育館、講堂、多目的室等を想定します。
 ・停電時においても、避難場所の照明、通信設備用コンセント等への電力供給が可能な自家発電設備(72時間程度)を、浸水の恐れのない5階機械室内に設けます。
 ・港区のハザードマップによると、計画敷地は南側敷地が浸水深0.2~0.5mに指定されています。
 ・大雨による冠水の恐れを考慮して、接地階の外壁には0.5m以上の立ち上がり、出入り囗部には防潮板を設けます。
 ・災害後も学校機能の復旧をしやすくするため、避難受入れ場所と普通教室等のあるフロア(2階~4階)を明確に区分します。

港区浸水ハザードマップ

  1)備蓄倉庫
  ・備蓄倉庫は2箇所に分散して配置します。
   地下2階の体育館に隣接した位置には「水、食料(3日分)、毛布等の物資」を保管する倉庫、ピロティに隣接した位置に「資機材や炊き出し用の食料、マンホールトイレの上屋等」を保管する倉庫を設置します。避難所となる各室から利用しやすい配置とします。
  ・備蓄倉庫の面積は、計100m2を確保します。
 
  2)マンホールトイレ
  ・非常時に利用可能なマンホールトイレを計10基設置します。
 
  3)ピロティ
  ・全児童が敷地外に出ることなく、集まることのできるピロティ上のたまり場所を設けます。
  ・災害時を想定し、炊き出しが行えるスペースを設けます。
  ・救急車などの緊急車両が通行できる天井高、舗装とします。
 
  4)デジタルサイネージ
  ・避難所の情報発信としてデジタルサイネージ、ペーパーサイネージ等、用途に合わせた機器を設置します。避難所に隣接した1階エントランス、地下1階ホールそれぞれに配置します。
  ・デジタルサイネージは、平常時の学校運営でも活用できるように、小学校の運用側で操作可能な仕様とすることを検討します。

港区役所に設置されている
液晶と電子ペーパーの一体型サイネージ

 
  5)ヘリサイン
  ・災害時にヘリコプターから施設の名称が視認できるように、屋上にヘリサインを設けます(4m角、3文字)。
 
  6)外国人向けの避難所
  ・外国人が安心して避難所として過ごせるよう配慮したサイン計画とします。近隣の大使館から案内を受けた避難者をスムーズに避難所へと誘導します。
 
  7)ペット受け入れ対策
   ・災害時におけるペットの受け入れ対策として、北側敷地地下1階のピロティをペットの受け入れ可能な避難場所として確保します。
 
(2)避難経路の基本的な考え方
 ・災害時にも安全に避難できるように、建物内は広い廊下幅と分かりやすい階段配置で、2方向の避難経路を確保します。
 ・避難経路は、万一の際にも円滑に避難ができるよう、日常動線を中心に計画します。
 ・敷地の外に避難する必要がある場合、南側敷地では、ピロティに一時的に避難し、前面道路等の安全を確認した上で避難を行います。北側敷地では、校庭、園庭に一時的に避難し、敷地周囲の安全を確認した上で、前面道路側または隣接する三田高校側、三田病院側への避難を行います。