5-9 環境配慮計画

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 区は、区有施設における環境配慮を推し進めるため、「港区区有施設環境配慮ガイドライン(平成27年3月)」を策定しています。計画の新設校舎と幼稚園園舎も、これらのガイドラインに即して、民間建築物よりも高い区有施設の環境性能の確保に取り組みます。
 また、エコスクールの3つの考え方に留意し、環境を考慮して整備された学校施設とすることで、地域のエコ活動の模範となり、港区全体での地球温暖化対策に貢献する計画とします。

 

事例)
・風の流れを活かす(自然通風、エコタワー)、太陽の恵みを活かす(自然採光、太陽光発電)、水を循環させる(雨水利用)、緑を活かす(屋上・テラス緑化)等の総合的対策によりライフサイクルCO2を削減する。
 
(1)校舎そのものが環境対策の生きた教材
 ・環境対策を「見える化」し、環境に関する知識や理解を深めるとともに、日常生活におけるエネルギー消費の実態を知り、子どもたちの工夫・実践を通じて環境学習の意欲を高めるようにします。
 
事例)
・外気温湿度・室内温度等の条件により、液晶画面などに自然換気有効/無効を表示。
・空調停止を暗に示唆し、児童・園児に省エネを促す。
・達成された削減電力量(CO2量)を木の本数などで表示し、努力評価を行う。

※環境装置のイメージ

(2)省エネ計画
 ・再生エネルギーの利用に努めます。エネルギー使用の抑制に関する基準「建物の熱負荷抑制」、「設備システムの効率化」において、ガイドラインに定められた東京都環境計画書で段階3を満たす建物とします。
 
(3)みなとモデル二酸化炭素固定認定制度に基づく木質化
 ・校舎の内装・家具などにおいて、積極的に木質化を図ります。「みなとモデル二酸化炭素固定認証制度」において、港区と「間伐材を始めとした国産材の活用の促進に関する協定」を締結した自治体から産出された木材を優先的に活用します。
 
(4)緑化計画
 ・「港区みどりを守る条例」に基づいて敷地内の緑化を確保し、在日イタリア大使館、綱町三井倶楽部周辺と一体となる「緑の拠点」を形成し、周辺景観の向上や緑量確保に貢献します。
 
(5)近隣に配慮した工事計画
 ・工事に伴う騒音や振動などに十分に配慮した工事を優先します。
 ①北側敷地既存校舎及び南側敷地既存建物の解体時における施工方法の検討
 ②山留め、杭の施工方法の検討
 ③隣接する宅地道路などへの影響を最小限に抑えるための検討
 
(6)再生資源の活用及びリサイクル
 ・廃棄資材を再利用した建材など、リサイクル材料を積極的に活用します。
 
事例)
・ガラス等の廃材を利用した外構舗装を採用する。
・生ゴミの堆肥化装置の設置により、リサイクルを推進する。