新しい幼稚園教育要領が昭和三九年四月一日から施行されることになつた。そこで都教育委員会区教育委員会においては教育課程の編成要領を示し、各園においてはそれぞれの教育課程を編成することが課題となつた。
教育課程は本来、各園ごとに教育要領や編成要領などにもとづいて地域や園児の実態に即して編成するものである。が、区立幼稚園の教員が各園とも小人数であること、新設幼稚園が昭和三十九年度に三園ひきつづいて昭和四十年度に二園できること、教育要領が昭和三十九年度から施行されることなどの現時点においては各園ごとに作成するよりも幼稚園の全員が力を結集することが能率的であり有効であると考え、区教育委員会が音どをとつて編成要領よりもつと具体化した教育課程の例作成することにした。
年間週配当について
幼稚園の毎学年の教育日数は特別の事情ある場合を除き二二〇日を下つてはならない定めと、従来の本区幼稚園の教育日数から考えあわせて年間四十週とした。
月 | 4 5 6 7 | 9 10 11 12 | 1 2 3 | 計 |
週 | 3 4 4 3 | 4 4 4 3 | 3 4 3 | 39 |
(港区教育委員会資料)
【付記】昭和三十九年幼稚園教育要領が新しくなり、編成要領が示された。本来は、各園で編成するところ、当時の諸事情により港区教育委員会が音頭を取り全園の職員で作成した資料である。