港区長 武井 雅昭
港区は、現在、各世代において人口が増えています。特に年少人口の増加率は今後も高くなると予測しています。保育園や幼稚園、地域において子どもたちの声が響き、にぎわいがあり、輝く未来のエネルギーを感じます。
平成25年度、各総合支所、子ども家庭支援部、教育委員会の連携により、公私立保育園、公私立幼稚園、小学校の代表者などからなる検討委員会を発足し、このたび「小学校入学前教育カリキュラム」を策定しました。
全ての子どもの育ちを支え、幼児期の教育の質を高め、伸ばしていくことを目的として、本カリキュラムを策定したことは、教育・保育の質の向上を図る上で、大きな意味があります。カリキュラムは、5歳児から小学校入学後1学期までの港区独自のカリキュラムとなっており、幼児期の教育と小学校教育は、保育園・幼稚園・小学校がそれぞれの段階においてそれぞれの役割を果たすとともに、家庭や地域が連携し、子どもの発達や生活に連続性をもつことが大変重要としています。幼児期の育ちと学びを小学校へつなげるため、身に付けさせたい内容を具体化し、指導に十分生かせる内容としています。
平成27年度から子ども・子育て支援新制度が施行されます。区は、保育園や幼稚園における需要見込みや、供給計画を立て、区が取り組む様々な子育て支援施策を計上する「港区子ども・子育て支援事業計画」の策定を進めております。
今後、保育士や教員の役割は、ますます重要となってきます。区民の信頼に応えられるよう、質の高い幼児期の教育の実現に向けて、保育士や教員一人ひとりが本カリキュラムを活用し、日々の保育・教育活動の指導に役立て、子どもの豊かな生活につなげていただくよう願っております。そして、将来の港区を担う子どもたちが、地域への誇りと愛着をもって、相互に助け合いながら成長していくことを心から願っております。
國學院大學教授 神長 美津子委員長をはじめ、港区小学校入学前教育カリキュラム検討委員会の皆様、温かな御支援、御協力を賜りました関係機関の皆様に心より感謝申し上げます。