東京都教育委員会の「小1問題の予防・解決のために」(平成25年3月)では、不適応状況の発生の有無について、「不適応状況が発生した」と回答した校長の割合は、都内公立小学校のおおよそ5分の1の21.1%となっています。一般的な傾向として、小学校第1学年児童の不適応状況は、小学校において課題となっています。
港区においては、「小1問題」が発生している状況にはありませんが、「小1問題」を未然に防止するためには、幼児期の教育から小学校教育に円滑な接続を図ることを意識するとともに、そのための方策として、互いの指導内容や方法を理解し、工夫する必要があります。
*3 小1問題
小学校入学後、学級内が落ち着かない状態が数ヶ月にわたり継続する状況のこと。教師の話を聞かない、指示どおりに行動しない、勝手に授業中に教室の中を立ち歩いたり教室から出て行ったりする児童が散見できるなど、授業規律が成立しない状態をいう。