芝浦小学校アナライザーの活用

 本時の学習指導
(1)主  題 「電磁石の極と電流の方向」
(2)指導目標
 電磁石にも永久磁石と同じようにN極S極があり、同極はしりぞけ合い異極は引き合うことを理解させ、乾電池の極の向きやコイルの巻き向きを変えると電磁石の極が変わることを通じて、事物現象の関係を変化するものとしてとらえ、論理的に物事を見たり考えたりする能力を培う。
(3)目標行動
 電磁石の極の変化の因果関係について、乾電池の極のつなぎ方や導線の巻く方向を変えることは電流の流れる方向を変えることであることと結びつけて説明できる。
(4)下位目標行動
 ① 鉄でできている物が磁石にひきつけられることに気づく。
 ② 磁石が物をひきつける力は空間や障害物をとおしても働くことが確められる。
 ③ 磁石が物をひきつける力は磁石の部位によりちがうことを確かめられる。

理科学習指導プログラム

(『芝浦小学校研究紀要』 昭56)


 
【付記】港区においてアナライザーは、昭和46年より毎年1乃至2校づつ設置されていった。それにともなって、各校はアナライザーを活用した授業研究が進められていった。芝浦小学校では、昭和55年・56年の2ヶ年にわたり「学習指導の効果をより高めるための教育機器・教材の活用」を研究主題として、アナライザーの効果的な指導方法の研究が行われた。